研究課題/領域番号 |
19K02837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
室伏 春樹 静岡大学, 教育学部, 講師 (30609293)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 技術教育 / 情報教育 / プログラミング教育 / 教材開発 / 教授方略 / 一貫教育 / 中高一貫教育 / ライントレース / 工業教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は車輪型移動ロボットから小型無人航空機を用いる系統的なプログラミング教育の提案・評価を行うことで,中学校技術科と工業高校を架橋するプログラミング教育を開発する。 小学校プログラミング教育の必修化により,中学校技術科と工業高校で扱うプログラミング教育の質を高める必要がある。本研究では技術科で2次元の移動を行う車輪型ロボット教材,工業高校で3次元の移動を行う無人航空機教材を利用するプログラミング教育を提案し,このカリキュラムを実現する教材を開発する。また,開発した教材を利用する指導方法を提案し,開発した教材の有効性を実践およびアンケート調査によって明らかにする。
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研究実績の概要 |
2021年度までの研究成果をとりまとめ、一般社団法人日本産業技術教育学会に「計測・制御学習における系統的な教授方略の提案」として論文投稿をおこなった。論文投稿にあたり、体系的な情報教育カリキュラムおよび系統的な計測・制御学習の現状、計測・制御学習の複雑化と高度化の対応をまとめ、計測・制御学習における系統的な教授方略の不足を指摘した。この指摘を踏まえ、系統的な教授方略として次の3つの原則を提案した。 1.処理結果を動作として確認するため,出力から入力の順に指導する、2.計測・制御システムの構成を意識させるため,出力と入力の組み合わせを拡張・発展させて指導する、3.計測結果を用いた分岐処理の難易度を考え,2値(デジタル)から多値(アナログ)を扱うように指導する。 この指導方略の汎用性を示すため、開発した計測・制御教材を利用する扇風機題材と自動車題材のハードウェアを提示するとともに、ソフトウェアの系統的な指導が可能であることを示すためにビジュアルプログラミングならびにテキストプログラミングでの表現を提示した。このような教授方略は従来のプログラミング教育の指導では示されておらず、系統的な情報教育の実現にむけて有用で具体性に富む内容である。 論文は現在査読中であるため当初計画に対し遅滞しているが、社会に研究成果を還元するために論文投稿することは計画していたことであったため、補助事業期間の延長を申請して研究の完遂を目指すこととした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究成果を論文としてまとめるまでに予定以上に時間が経過してしまった。一般社団法人日本産業技術教育学会に研究成果を論文として投稿しており、現在査読の回答待ちである。
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今後の研究の推進方策 |
研究成果を論文として投稿し、社会に向けて公表することを研究計画から予定していたため、査読後の対応を適宜行い、研究を完了させる。
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