研究課題/領域番号 |
19K02838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
松本 昭彦 愛知教育大学, 教育学部, 特別教授 (00190512)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 人物画 / アクティブ・ラーニング / 構図 / 頭上空間 / キミ子方式 / 図画工作 / 美術 / ICT機器 / 美術科 / 図画工作科 / 肖像画 / 題材 / 教科書 / 指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は国内外の人物画の画像収集を通して、絵画の様式毎に構図、背景、光源、衣装、小道具などについて調査を行い、①「三原色と白だけをまぜて、自分の色をつくる」、②「描きはじめの一点から、となりへとなりへと描きひろげていく」、③「構図は描いたあとで、考える」の3つを描くときの約束とするキミ子方式を基にして、新学習指導要領に準拠した小学校「図画工作」、及び中学校「美術」の教科書に見られる人物画に関連する題材に対し、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)の観点から新たな指導法を開発しようとするものである。
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研究成果の概要 |
西洋の人物肖像画における頭像、胸像、半身像ではおよそ10%の頭上空間があり、七分身像や全身像では15~20%の頭上空間が設けられていることがわかった。小中学生に人物画を描かせる際には、概ね1割程度の頭上空間を持たせるように指導するのが良いだろう。 小中学生にアクティブ・ラーニング型の図工や美術の授業を行おうとすると、グループ学習や、タブレット端末の利活用が有効であると考えられる。人物画題材としては、キミ子方式に見られる「おだんご1つの動く人」「似顔絵」「自画像」などが有効に応用できることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小学校教員の中には図画工作科の指導を苦手とする先生方も多いだろう。また、中学校美術科教員の中にも人物画の指導に困難を感じている先生方も多いことだろう。 そこで、図画工作科や美術科の授業で人物画を指導する際に、主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)を行おうとするとき、どのように授業を展開するべきか、キミ子方式と呼ばれる絵画指導法が題材にどう生かせるかについて研究を行ってきた。研究結果として得られた「頭上空間の大きさ」や、キミ子方式の「おだんご1つの動く人」「似顔絵」「自画像」等の題材、タブレット端末の活用などが人物画指導に有効であることがわかった点で意義のある研究であると言えよう。
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