研究課題/領域番号 |
19K02840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
孫 美幸 文教大学, 国際学部, 准教授 (40755493)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | ESD / 道徳科 / ポリフォニー / 対話 / ライフヒストリー / ワークシート / 地域 / 排除の構造 / ケア / 身体性 / ポリフォニー(多声性) / 日本 / 人権学習 / 平和学習 / 内発性 / 身体知 / 韓国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「多様な人々と共に生きる力を培うことのできる、「考え、議論する道徳科」教育とはどのようなものか」をすでに、一教科としての歴史を辿ってきた韓国の道徳科教育と比較検討する。そして、多様な人々と共に生きる力を培うことを目標としてきたESD(持続可能な開発のための教育)の視点から明らかにする。
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研究実績の概要 |
本年度は下記の2点について研究が進展した。①ESDの視点を取り入れた道徳科教育教材の一つとしてワークシートをデザインし、多岐に応用できるようにリーフレットを作成した。②ESDの視点を取り入れた道徳科をより発展させる応用的な取り組みとして、地域における持続可能な開発と学びをテーマに、理論的背景の整理や実践研究を行った。 ①については、道徳科においてポリフォニーを紡ぐ授業デザインに活用できるワークシートして、子ども~青年期版の「ライフヒストリーデザイン曼荼羅」を4パターンデザインした。道徳科の学習領域、「D主として生命や、自然、崇高なものとの関わりに関すること」を中心にしたものであり、授業実践例として「身近な草から考える内面の旅」を掲載した。子どもたちが記入しやすいようにイラストや記入スペースに工夫を凝らしたり、ストーリー性をもたせたりして、パンフレットには3パターン掲載した。URLからもダウンロード可能なように現在設定中である。今後は学校教員や自身の実践でも応用し、より改善点を模索したい。 ②については、中学校における人権学習の実践を核にして、多様な文化背景をもつ人々との共生から、生きやすい、暮らしやすい社会を考えるプログラムを整理して、実施した。実施後のインタビューや学校教員との協働実践研究のふりかえり等を通して、研究報告を行い、論文や報告書にまとめることができた。地域の歴史や伝承を学ぶことを通して、排除の構造や地域の開発の問題など、人々が生きやすい、暮らしやすい社会とは何かに気づくきっかけとなったことが明らかになった。自己の中に生まれる複数のアイデンティティ、それら交錯する点を見出すこと、これらの実践にはそのようなプロセスを生み出しやすくする仕掛けがあった。今後もESDを勘案した応用プログラムを発展させていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初目標としていたESDの視点を勘案した道徳科教材、ワークシートを4パターンデザインし、リーフレット作成が終了した。今後教育現場で使用できるように整理中である。また、プログラムを発展させた応用研究も進展している。
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今後の研究の推進方策 |
作成したリーフレットとワークシートデザインを基盤にして、更なる改善点を模索する。教員への聞き取りや授業実践への応用を進める。また、いのちへの畏敬をテーマにしたプログラム事例の数を増やし、最終的には数パターン提案できるようにしたい。
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