研究課題/領域番号 |
19K02848
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 京都女子大学 |
研究代表者 |
松岡 靖 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (10736648)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ソーシャルメディア / メディアリテラシー / メディア社会 / 社会科教育 / 授業開発 / 教材開発 / 学習モデル / 構築主義 / メディアコミュニケーション / 社会科授業開発 / AI |
研究開始時の研究の概要 |
ソーシャルメディアによる影響が顕著な現代社会において,子どもたちのメディアリテラシー育成は喫緊の課題である。本研究では,社会批判性の観点から社会科教育に焦点づけ,ソーシャルメディアが存在する社会構造を3観点(発信者・受信者・メディア)から明らかにすると共に,具体的なソーシャルメディアを事例にした教育内容を策定する。また,ソーシャルメディアが存在する社会を批判的に追究し,より良い社会への改善を図る対案を提案する構築型の学習指導論理を明らかにし,授業開発を行う。更に,開発した授業を実証的に検討することで,開発授業の妥当性とソーシャルメディア社会におけるメディアリテラシーを解明する。
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研究成果の概要 |
本研究では,今日のメディア社会の拡張に伴うソーシャルメディアの問題に焦点を当て,社会批判性の観点から新たなメディアリテラシーを育成する社会科授業のあり方を究明することとした。 その結果,メディア環境の拡張がコミュニケーションの主要な要素であるコードとコンテクストに構造的影響を与え,受信者,発信者の認知的判断に問題を生じさせるソーシャルメディア社会の構造を明らかにした。また,その構造を批判的・創造的に学習する構築型の学習モデルを明確化し,学習モデルに基づくSNSを事例にした複数の開発授業を実証的に検討することで,社会科特有のメディアリテラシーを育成する授業の有効性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代的課題であるソーシャルメディアの問題を対象にした学習モデルを提起し,具体的に開発した授業を実証的に検討することで,メディアリテラシーを育成する社会科特有の意義を明らかにした。社会科授業において,メディアを社会的構築物として批判・創造的に捉えさせる学習理論やソーシャルメディアを対象にした学習内容を具体的に提起することで,今後のソーシャルメディアを対象にした社会科教育研究をより一層充実させる基盤を形成することができた。
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