研究課題/領域番号 |
19K02853
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | びわこ学院大学 (2020-2021) 北陸学院大学短期大学部 (2019) |
研究代表者 |
南 雅則 (南雅則) びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (00827462)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中学生 / リアリティショック / 学校適応感 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,これまで教師の側で設定した外的適応感と生徒自身が感じる主観的な内的適応感のそれぞれの側面から別個に検討されてきた中学校新入生の学校適応感について,外的適応感と内的適応感の2軸の関係から捉えて教師が生徒の状態を簡便な方法で把握することができるよう,新たな学校適応感尺度を開発することである。また,中学校入学直後のリアリティショックと学校適応感との関係を検討することにより,中学校新入生の学校適応過程を明らかにし,学校現場での生徒理解や生徒支援に資することを目的としている。
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研究成果の概要 |
学校適応感を個人の主観的評価である内的適応感と学校文化や教師側の視点である外的適応感の2軸の関係から捉えた。両者の間には概ね正の相関がみられたが,「劣等感のなさ」と「友人関係」,「教師との関係」,「学習への意欲」の間には相関は有意な相関はみられず,両者の間には内容的な違いが確認された。 また,予期不安が低い場合,入学後の学校適応感は4月よりも6月が高く,9月にはまた4月の水準に戻っていた。しかし,リアリティショックが高ければ,外的適応感は9月になっても6月の水準を維持しており,予期不安とリアリティショックに違いによって入学後の適応感の変化には違いがあることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教師の目には適応的であると映る生徒であっても生徒自身は学校生活のなかで上手くいっていないと感じている生徒が存在する可能性があり,学校適応感を個人の主観的評価である内的適応感と学校文化や教師側の視点である外的適応感それぞれの側面からとらえることによってそうした生徒のスクリーニングを行うことが可能となる。 また,予期不安とリアリティショックの違いによって学校適応感の変化に差がみられたことは,中学校新入生の学校適応感を予測する要因の一つとしてリアリティショックを組み込むことの意義を示唆するものであると考えられる。
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