研究課題/領域番号 |
19K02855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
大川 一毅 岩手大学, 評価室, 教授 (20267446)
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研究分担者 |
嶌田 敏行 茨城大学, 全学教育機構, 教授 (00400599)
大野 賢一 鳥取大学, その他部局等, 教授 (90314608)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 大学教育後援会 / 大学評価 / 父母・保護者 / 外部評価 / 大学外部支援組織 / ステークホルダー / 互恵的協働 / 大学評価の多元化 / 学生の保護者 / 大学の信用成果指標 / 成果指標 / 相互理解 / 学生支援 / 大学後援組織 / 大学の信用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、大学の価値を新たな側面から認識する成果指標の策定とそれを活用した大学評価の模索探究を研究目的とする。これにあたっては学生の保護者を主たる構成員として組織し、大学の教育事業援助や学生支援を目的として活動を行う大学教育後援会を研究対象に設定し、その事業や活動を明らかにする。その上で、これらの実績を「信用」という成果指標に置き換えて大学の評価要素とすることを試み、各大学で援用可能な新たな大学評価の形態と指標を提案する。
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研究成果の概要 |
大学を取り巻く厳しい環境の中、父母・保護者を主たる構成員とする「大学教育後援会」の設置が進む。この動向に着目して大学教育後援会の事業や活動を明らかにし、これら組織が大学評価に関わる意義や可能性について「大学とステークホルダーの互恵的協働」と「評価の多元化」の視点から考察した。 これにあたり、全国大学における教育後援会の存在有無と設置数を調査し、確認できたすべての組織を対象として2回にわたるアンケートを実施した。これら調査結果を踏まえながら、教育後援会の大学評価参加意義と可能性について論究した。 また、大学史研究上初めて大学教育後援会に着目し、戦後大学史を背景とした設置の動向について通観考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、わが国大学で増設される「保護者を主たる構成員とする大学教育後援会(保護者会)」の設置動向とその事業について、総体的に調査公表した初の試みとなった。 また、「大学とステークホルダーとの互恵的協働」と「評価の多元化」の観点に立ち、教育後援会の大学評価参加意義とその可能性についてアンケート調査等をふまえながら検討を進め、「大学外部評価」の新たな視点を提言した。さらに、大学教育後援会の設置・発展動向についても、戦後大学史を背景としながら総体的に通観考察して論文にとりまとめ、専門学術誌に掲載された。この論文は大学史研究上初めて大学教育後援会に着目するものであり、後続研究の礎石となった。
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