研究課題/領域番号 |
19K02861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
西山 聖久 名古屋大学, 国際機構, 特任講師 (60751823)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 価値工学 / 発明的問題解決手法 / VE / TRIZ / 研究支援 / 工学教育 / 理工系 / 研究テーマ / 設定 / 論文指導 / 研究テーマ設定 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、理工系の研究指導では、学生の問題設定・解決能力、コミュニケーション力等の不足が指摘されている。これら能力に関連する困難に直面した場合、教員は高度な専門性を活かした研究指導に十分な時間を割くことが出来ず、その場合には学生も研究に行き詰まり深刻な状況となる。本研究では、価値工学(VE)・発明的問題解決手法(TRIZ)を 応用し上記能力に着目した専門分野によらない普遍的な研究指導法の確立を目指す。これにより、研究指導が効率化されれば、教員は各自の専門性を活かした研究指導に集中できると共に、研究指導のノウハウを分野を超えて共有する事も可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究は、広く産業界で活用されている経営管理手法・創造性思考手法であるVE(価値工学)・TRIZ(発明的問題解決手法)を用いた理工系学生の研究支援を確立することである。本年度の主な活動は、コロナ禍を通じて開発したオンラインによるワークショップのノウハウを駆使しながら積極的に実施したオンラインセミナーを通じて、これまでの研究活動を通じて作成した教材を活用したセミナーを実施し、その効果の検証をおこなったことである。オンラインで開催されたワークショップには50名を超える教員・学生多数が参加し、特に、研究テーマ設定の手順に関しては、高い評価を得ることができた。また、手法手順のなかで、分かりにくい部分など改善につながる有意義なフィードバックを多数得ることもできた。これらの意見を反映し、本研究を通じて考案した手順をさらに洗練させるとともに、イラストを用いた資料などを作成し、誰にでもより分かりやすい資料に改善した。一方、現在、海外(ウズベキスタン)に赴任しているという立場を生かし、言語を超えた研究指導といった視点からの本研究支援の有効性も検証し、英語などの言語能力の低さを、本手法を用いることにより、補う可能性を見出した。本研究を通じて、理工系学生の研究支援の手法はほぼ完成したと考えており、ワークショップテキストの最終バージョンなどを作成した。本内容は、近い将来において、日本語、ウズベク語双方による書籍として出版する予定である。
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