研究課題/領域番号 |
19K02863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
正楽 藍 神戸大学, 国際人間科学部, 講師 (40467676)
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研究分担者 |
杉野 竜美 神戸医療未来大学, 人間社会学部, 教授 (40626470)
嶋内 佐絵 東京都立大学, 国際センター, 准教授 (80727107)
小林 元気 神戸大学, 国際協力研究科, 部局研究員 (10878143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 大学の国際化 / グローバル社会 / リベラルアーツ / 大学教育の社会貢献 / ディプロマ・ポリシー / 海外留学 / 異文化(間)能力 / 言語運用能力 / 留学・海外研修必須 / 問題解決能力 / 高等教育研究 / 高大接続 / 国際化 / 留学・海外研修 / 学習成果 / 多文化・異文化に関する知識の理解 / コミュニケーション・スキル / チームワーク / リーダーシップ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、以下の具体的な研究課題(リサーチ・クエスチョン) を設定している。 (1)多文化・異文化に関する知識の理解やコミュニケーション・スキル、チームワーク、リーダーシップの4つの資質・能力を構成する要素は何なのか。 (2)学生の4つの資質・能力が培われる学習・教育環境の特徴は何なのか。 (3)学生は4つの資質・能力をどのように獲得して行くのか。 (4)学生の4つの資質・能力の素地(素養)はどのように培われるのか。
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研究成果の概要 |
教育活動の行為者である教職員、および学生が「グローバル社会と学生たちの獲得する力」をどのように意味づけているかを探索することにより、彼らの捉えるグローバル社会で求められる力の現実を明らかにした。 教職員が考えるグローバル社会とは、「地球規模」「世界」という一元的なものではなく、「大学」「地域」「日本」「海外」に広がる重層的な空間である。そして、彼らは、「グローバル社会で求められる力」に対して、海外や世界で活かせる力というように、地球規模であることをことさらに意識するのではなく、ローカルやナショナル、グローバルという水準の枠を超えて活かせる力であると捉えていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、海外留学という行為は教職員や学生によるグローバル社会の捉え方にどのような影響を与えるかを研究したものである。留学という既存の現象に自らの行為を当てはめるのではなく、自らの行動や思考が留学という行為を形成するのであり、よって、行動やそれにより生まれる思考が異なれば、留学の解釈も異なるとの見方を示した。これは、従来の留学研究にはない見方である。 留学はじめ、大学の国際化には膨大な社会的資源が投入されてきた。本研究は、大学教育が生み出す知識が還元される社会がどのような空間かについて、留学教育の行為者の語りを分析することにより明らかにした。
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