研究課題/領域番号 |
19K02866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 桜美林大学 (2023) 大分大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
堺 完 桜美林大学, 教育探究科学群, 助教 (10803330)
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研究分担者 |
山崎 慎一 桜美林大学, 教育探究科学群, 准教授 (10636674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 卒業生調査 / 短期大学教育 / 教育成果の可視化 / 大学評価 / 短期大学生調査 / 教育効果の可視化 / 短期大学 |
研究開始時の研究の概要 |
現在大学や短期大学は、在学生の学修状況と学修成果の把握に加えて、卒業生の状況や評価を勘案して大学教育の質を評価改善する必要性に迫られている。しかし、卒業生に対して、どうアプローチして、どういった情報を収集すれば評価改善活動につなげられるのか、多くの大学等では模索段階である。そこで本研究は、短期大学卒業生を対象にして、短期大学における経験や教育の成果に関する量的・質的調査を実施し、短期大学教育が卒業後の社会生活においてどのような影響を与えているかを明らかにする。その上で最終的に短期大学の現場への卒業生を対象とした評価手法の還元を目指すものである。
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研究成果の概要 |
本研究は、短期大学卒業生調査の結果を用いて短期大学教育の成果を可視化し、卒業生が就職後の経験を通じて実感する短期大学教育の効果を把握する目的で行った。 卒業生調査の回答者の8割が在学中に身に付けた専門知識やスキル、コミュニケーション能力等の対人関係スキルが役立ったと評価し、短期大学への満足度も高かった。短期大学関係者へのヒアリング調査では、就職後も短期大学での学びが有効であることは認識している一方で、卒業生からのデータが改善に活用できていない問題も確認できた。 卒業生調査の分析結果や短期大学関係者へのヒアリング調査を通して、短期大学教育の効果が卒業後も一定の評価を得ていることが確認できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
各大学は、理念や方針に基づく教育の実践や継続的な学生の学修状況の把握、学修成果の可視化いった教育の内部質保証の取り組みに迫られている。本研究では、全国共通の卒業生調査を実施し、そこから得られたデータを経年分析や在学生調査との横断的な分析を行うことで、短期大学における経験や教育の成果が卒業後の社会生活においても一定の成果を与えているかを確認し、在学生だけでなく卒業生までを含めた短期大学教育の評価や改善のあり方を示すことができた。ただその一方で、卒業生調査の回収率の低さや回答者の偏りなどをはじめ、卒業生データを教育の内部質保証を枠組みに組み入れることの困難さもあわせて確認することができた。
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