研究課題/領域番号 |
19K02876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 育英短期大学 |
研究代表者 |
大佐古 紀雄 育英短期大学, その他部局等, 教授(移行) (10350373)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 幼稚園教諭 / 教員養成 / 質保証 / アクレディテーション / 高等教育 / CAEP / NAEYC / NAYEC / 幼稚園教員養成課程 |
研究開始時の研究の概要 |
米国高等教育における幼稚園教員養成プログラムに対するアクレディテーションの制度・運用・実態の側面から、日本における幼稚園教員養成の質の向上に、寄与できる知見を提供することをめざす。そのために、①歴史と経緯の整理、②教職課程アクレディテーション全体における位置づけの整理、③仕組みの明確化、④アクレディテーションの受審の有無が要請する人材の質に与えるインパクトなどの解明を主な目標とする。上記目的・目標を達成するために、(幼稚園)教員養成の関係団体への書面・web・ヒアリング調査、および養成校・養成校の学生・幼稚園教員へのヒアリング調査を行う。
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研究実績の概要 |
途中、コロナ禍もあって研究の中断を余儀なくされたが、昨年度、米国調査がようやく実現し、一定の区切りを付けることができた。特に、事実上米国において幼稚園教員養成課程のアクレディテーションを実施している団体となっているNAYEC(全米幼児教育協会)から直接現地で話を聴くことができたことは大きい。米国で教員養成アクレディテーションの専門団体として活動しているCAEPの営みからNAYECが離脱したのは、幼稚園教員養成と他の教員養成とでは、養成に携わる高等教育機関に大きな違いがあることが強い背景としてある。短期大学レベルでの養成も少なくない幼稚園教員に対して、小学校以上については学士以上のレベルでの養成となっている。日本においても教職課程の自己点検評価の取組が始まっている。例えば、全国私立大学教職課程協会が着手している自己点検評価では、現状では養成に関わる高等教育機関の段階レベルは関係なく共通の基準や様式での作成を求めている。日本における教職課程の質保証の有効性・実効性をより高めるための道を付ける議論をするためには、今後は基準についても比較検討に着手する必要があるが、その準備としての、米国における幼児教育や幼稚園教員養成の実態に対する理解を深める必要がある。今回、養成校へのヒアリングも実施したものの、残念ながら養成校内の事情については、組織上の制約があって想定以上に確認することができなかった。ここは、今後の課題となる。
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