研究課題/領域番号 |
19K02878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
安井 もゆる 岩手大学, 教育学部, 教授 (70241502)
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研究分担者 |
小川 春美 岩手大学, 教育学部, 准教授 (30598561)
吉原 秋 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 准教授 (00269242)
鈴木 道也 東洋大学, 文学部, 教授 (50292636)
小川 知幸 東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (70312519)
畑 奈保美 東洋大学, 人間科学総合研究所, 客員研究員 (60302064)
津田 拓郎 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70568469)
田村 理恵 都城工業高等専門学校, 一般科目文科, 准教授 (40390554)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 世界史学習 / 内発的動機づけ / 国際的志向性 |
研究開始時の研究の概要 |
世界史学習の意欲が喚起されるのはどのようなときか。本研究は学生および高校教員への聞き取り調査等により、世界史学習の契機、実践そしてその際の内面を質的に調査することによって、基礎教養的であるとともに問題解決志向型であるような新しい世界史授業の開発・提案を行い、学問と教育の架橋を目指すものである。方法としては、大学生・短大生を対象に聞き取り調査を行い、高校までの世界史学習への評価・世界史学習への動機づけ等を明らかにする。また、高大連携に積極的な学界全体の動向を踏まえ、全国の高校の世界史教員にも聞き取りすることにより、授業での学習意欲を高めるための取り組みを調査する。
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研究実績の概要 |
本研究は、学生および高校教員への聞き取り調査等により、世界史学習の内発的動機づけを探ることを通じ、いかにして能動的な学習を促すことができるかを考察し、世界史授業改善の鍵を得ようとするものである。 2021年度においては、当初高校教員への聞き取り調査を実施する予定だったが、新型コロナウィルス感染症流行の影響により、前年度に引き続きこれを断念せざるをえなかった。代わって本年度においては、学生に対する調査を対象範囲を広げて行い、データのさらなる蓄積を図るとともに、これまで集めたデータから何が言えるか種々考察を試みた。具体的には、学生たちの世界史学習にまつわる言説をライフストーリーの手法に基づき分析した結果、次の点を明らかにした。(1)個々人が世界史に関心を抱く背景に、学校での世界史学習の他、テレビ番組・ゲーム・アニメ・外国語学習など多様な因子の絡み合いがあることについては、すでに昨年度明らかにした通りだが、さらにその大本には平和や人間心理などといったものに対する各人の根源的関心があること。(2)こうした各人の根源的関心が世界史への興味と結び付く過程において、学校での世界史学習は大きな役割を果たしていること。 またオンラインでの歴史授業の受講生を対象にアンケート調査を実施し、これまで本研究で得られた知見を踏まえつつ、オンラインで歴史の講義・ゼミナールを行うことの有効性ならびに問題点について検討を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度もまた、新型コロナウィルス感染症流行の影響により、当初予定した高校世界史教員への聞き取り調査を実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症流行の収束が見通せないため、研究期間内での高校教員への聞き取り調査の実施は断念せざるをえない。調査対象を学生に限定した上で、さらに聞き取り調査を進め、その範囲でなしうる分析を行うことにしたい。
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