研究課題/領域番号 |
19K02884
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
堀井 祐介 金沢大学, 数理・データサイエンス・AI教育センター, 教授 (30304041)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 学生エンゲージメント / student engagement / テキストマイニング / TEF / QAA / 質保証 / 大学評価 / 評価指標 |
研究開始時の研究の概要 |
学生中心の学びへと転換しつつある近年の高等教育において、「学生の主体的な学びへの関与<学生エンゲージメント(student engagement)>」はその核となる概念である。英国では、<学生エンゲージメント>は、教育評価を含む大学評価における評価指標の一つとされている。本研究では、今後の日本の高等教育評価政策に資するため、英国での教育評価を含む大学評価に関する自己点検・評価報告書等を分析対象とし、テキストマイニングの手法を用いて、英国での大学評価における<学生エンゲージメント>の位置づけを明らかにし、日本の大学評価における<学生エンゲージメント>評価指標のあるべき姿を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
英国TEF評価根拠資料となる各高等教育機関報告書を対象として語彙の頻度、共起状況についての分析を行った。その結果、"student engagement"が複合語スコアで5位と上位に位置し、さらに、"student engagement"との共起関係では"learning","commitment", "enhancement", "approach", "activity", "experience"といったものが上位に来ていることが明らかになった。また"we"も上位に来ており大学自身が"student engagement"に取り組む姿勢もうかがえた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、ドキュメントレベルではあるが、"student engagement"が重視されていることが明らかになるとともに、英国高等教育機関が自ら努力して"student engagement"の向上・充実を目指していることが垣間見えた。このことは、今後"student engagement"(学生参画・学生エンゲージメント)を機関の内部質保証、認証評価活動に取り入れることを計画している日本の高等教育政策の方向性を決める際のよきガイドとなり得ると考えられる。また高等教育機関における評価文書に対するテキストマイニングの手法の有効性を一部なりとも示せた点は学術的意義があるものと考えられる。
|