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社会の要請に応える高等教育改革成果のエビデンスの生成

研究課題

研究課題/領域番号 19K02888
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

齊藤 貴浩  大阪大学, 経営企画オフィス, 教授 (50302972)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード高等教育改革 / 大学評価 / 自己評価報告書 / エビデンス / 学習成果 / 社会的インパクト / 社会的要請 / EBPM / 教育成果 / 大学改革 / インパクト
研究開始時の研究の概要

本研究は、大学等における教育改革は何を行い社会に何を与えたのか、一方で社会からは大学等に何を求めているのか、これらを明らかにすることで、教育改革成果のエビデンスを明らかにし、大学の教育改革が社会に受け入れられるようにすることを目的としている。政府から補助金を受けた教育改革事例の公開資料から取組の内容、成果、派生した組織等への影響を把握する。これらの情報をもとに訪問調査を行い、成功例に見られる共通要素を探索する。また大学関係者と大学と関係のない社会人に調査を行い、教育改革として高い評価を受ける要素を選択する。最終的に、教育改革の成功のエビデンスと社会の要請に即した教育改革の示し方を明らかにする。

研究実績の概要

本研究は、高等教育改革がどのように社会の要請に応えているかについて明らかにし、そのエビデンスを生成しようとする研究である。
教育改革の事例として、博士課程教育リーディングプログラム、スーパーグローバル大学等事業などのプログラムを調査対象とし、文部科学省や学術振興会で公開されている取組の概要、中間評価の結果、最終評価の結果などから評価の設計や拠って立つ理念などを整理した。これらの基礎的資料を用いて、実際の調査を行う予定としていたが、新型コロナウィルスの流行により訪問調査が困難となり、またたとえ訪問調査をしたとしても、通常の状態でないことから十分な情報を得られないことが予想され、調査を中断している状況にある。
現在、大学は社会からの要請にこたえ、どのように社会に貢献しているかを示すことが求められている。本研究成果の一部は、文部科学省「第4期中期目標期間の運営費交付金のあり方に関する検討会」における議論を経て、平成3年6月18日に発表された審議まとめにおいて、各国立大学がそれぞれのミッションに基づく社会的インパクトを示し、社会から新たな投資を呼び込む仕組みが必要であるということ、またそのような機能がどの程度機能しているかを明らかにする評価が必要であるとする政策形成に、間接的に影響を与えている。
社会的インパクト評価を包含する評価学の観点からは、2023年12月に開催された日本評価学会全国大会において大学の活動に関する社会的インパクト評価のシンポジウムを開催し、社会的インパクト評価の普及を行う等の活動を行った。
また研究成果の一端として、国際バカロレアの導入などに際しての定量的調査や、covid-19による大学への影響の日英比較等への調査協力を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

既存の特徴的な事例をもとに、プログラムの自己評価などの活動を通じて、どのような成果が得られているか、またその成果をもたらした要因は何かといったことを明らかにするため、訪問調査を行うことを予定していたが、新型コロナウィルスの流行により訪問調査が困難となり、中断したため。
また、その間、高等教育改革の流れとして、大学組織や各プログラムの内部の要因よりも、ステークホルダー等の外部の要因に着目することの方が肝要という状況になり、新たな方策を検討しているため。
現在、大学は社会からの要請にこたえ、どのように社会に貢献しているかを示すことが求められており、社会的インパクト評価を包含する評価学の観点からは、2023年度12月に日本評価学会全国大会において大学の社会的インパクト評価のシンポジウムを開催し、社会的インパクト評価の普及を図る等、各所において社会的インパクト評価に係る研究成果発表と普及の活動を行っており、研究成果に結実させる予定である。

今後の研究の推進方策

次年度には、これまでの文献による調査や、限られた数ではあるが訪問調査の結果を活かし、昨今の高等教育改革の動向についても配慮をしつつ、新たな質問紙を作成し、インターネットを用いた調査を行う。
高等教育改革の流れからは、過去のプログラムに固執することなく、昨今の社会全般における社会的インパクト評価の概念の浸透や、国際卓越研究大学、地域中核大学に関する議論などで大学のマネジメントに関する考え方そのものが変容していることから、それらの状況を踏まえ、最新の状況にふさわしい形での調査の実施を行い、研究成果に結実させる。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (14件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)初年度生の学習経験とコンピテンシーー「高校での学習・経験に関する実態調査」(2021年度)の分析からー2022

    • 著者名/発表者名
      御手洗明佳, 松本暢平, 江幡知佳, 齊藤貴浩, 菅井篤, 木村光宏, 菊地かおり
    • 雑誌名

      国際バカロレア教育研究

      巻: 6 ページ: 71-82

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 国際バカロレア経験者が考える「国際的視野」の特徴-テキストマイニングによる生徒記述の比較分析-2022

    • 著者名/発表者名
      木村光宏, 菅井篤, 江幡知佳, 松本暢平, 齊藤貴浩, 菅井篤, 菊地かおり, 御手洗明佳
    • 雑誌名

      国際バカロレア教育研究

      巻: 6 ページ: 83-94

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 評価の視点から見た国際バカロレア-学習評価、学校評価、大学入学者選抜、政策評価までを俯瞰して-2020

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 雑誌名

      国際バカロレア教育研究

      巻: 4 ページ: 29-38

    • NAID

      130008103494

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会からの視点を見据えた評価が大学にもたらす示唆2024

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 学会等名
      第21回UEJ大学開放研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学の社会的インパクトを考える~これからの議論への導入として~2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 学会等名
      IMPACTセミナー:社会的インパクト
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 研究ファンディング・ミックスの設計 ~ 研究開発プログラムの相補的構造の分析2023

    • 著者名/発表者名
      林隆之,齊藤貴浩
    • 学会等名
      研究・イノベーション学会第38回年次学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] An Introduction of The Japanese Situation of Covid19 Using Quantitative Review and Some Government Documents2023

    • 著者名/発表者名
      Takahiro SAITO
    • 学会等名
      Comparison of The Impact of Covid-19 on University and School Education in Japan and The UK
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)の履修を通じたコンピテンシーの伸長-「高校での学習・経験に関する実態調査(2021・2022年度)の分析結果から-2023

    • 著者名/発表者名
      御手洗明佳, 松本暢平, 木村光宏, 菅井篤, 菊地かおり, 江幡知佳, 齊藤貴浩
    • 学会等名
      日本国際バカロレア教育学会第8回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] データからみるIB生 ―ディプロマ・プログラム(DP)履修によって生徒はどのように変わるのか?―2022

    • 著者名/発表者名
      御手洗明佳、松本暢平、木村光宏、江幡知佳、菅井篤、菊地かおり、齊藤貴浩
    • 学会等名
      日本国際バカロレア教育学会第7回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学教員の学術的活動についての社会における評価2021

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩、川端亮
    • 学会等名
      日本評価学会第22回全国大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 今の日本の大学評価の課題~今の大学と利害関係者のために評価は何をすべきか~2019

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 学会等名
      日本評価学会春季第16回全国大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本の大学評価の目的と枠組みの変遷~国立大学法人の新たな評価制度への示唆として~2019

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 学会等名
      日本高等教育学会第22回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 教育における成果指標の設定2019

    • 著者名/発表者名
      齊藤貴浩
    • 学会等名
      日本評価学会第20回全国大会シンポジウム「成果指標の課題」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 大学評価と運営費交付金配分の一体的改革の在り方2020

    • 著者名/発表者名
      林 隆之, 齊藤 貴浩, 水田 健輔, 米澤 彰純, 川村 真理, 安藤 二香
    • 総ページ数
      126
    • 出版者
      SciREXワーキングペーパー、政策研究大学院大学 科学技術イノベーション政策研究センター
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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