研究課題/領域番号 |
19K02909
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
小畑 文也 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20185664)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 病弱教育 / 病弱虚弱特別支援学級 / テキストマイニング / 機関連携 / 院内学級 / 小中学校に設置された病弱虚弱特別支援学級 / 教師の資質 / コンピテンス / 病弱・身体虚弱特別支援学級 / 小中学校 / 特別支援学級 / 連携 / 教育課程 / 保護者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小中学校に設置された「病弱・虚弱特別支援学級」について、その設置形態、在籍児童・生徒の病類、教育課程、共同・交流教育の実施形態、他機関との連携、担当教員が考える課題・問題点、児童・生徒やその保護者の満足度と不満点について明らかにすることを目的とする。調査は、各都道府県教育委員会に質問紙、あるいは電話調査を行い、各都道府県の小中学校に設置された「病弱・虚弱特別支援学級」の存在、所在地を知ることからはじめ、次に小中学校に設置された「病弱・虚弱特別支援学級」の担任教員、児童・生徒やその保護者を対象に調査を行う.リファレンスとなる学級に関しては事例調査を行う。
|
研究成果の概要 |
研究の初期段階においては、小中学校に設置された病弱・身体虚弱特別支援学級といわゆる院内学級との間で、その在籍児童・生徒の実態、教育環境に相当の違いがみられた。具体的には、小中学校に設置された病弱・身体虚弱特別支援学級では児童・生徒は健康児の中で孤立した存在。保護者は日常性の中にいる、教師は学校内で独自の立場にあること。院内学級においては慢性疾患児同士の仲間関係にあること。保護者は危急の状況にあること。教師は相互に学びあう関係にあることが大きな違いであった。しかしながらそれぞれの教師が必要とする資質は同じであり、今後、これらを押さえた研修を行っていくことが重要であると思われる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前戦後を通して、病弱教育の片方の柱であり続けてきた病弱虚弱特別支援学級であったが、特に小中学校に設置された学級は、都道府県により扱いが異なること、全国的な組織が形成されなかったことから、その教育方法、位置づけ、特色等、ほとんど研究されてこなかった。単に研究がないというだけではなく、インクルーシブ教育を考えるとき、「小中学校に設置された病弱・身体虚弱特別支援学級」の設置を進めるためにも重要な位置づけを持った研究であると思われる。
|