研究課題/領域番号 |
19K02916
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
菊池 哲平 熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (70515460)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 授業のユニバーサルデザイン / 発達障害 / オンライン授業 / 合理的配慮 / 環境調整 / 授業づくり / 学級経営 / 基礎的環境整備 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は通常の学級に在籍する発達障害のある児童生徒に対して、発達障害のもつ様々な障害特性に配慮した「授業のユニバーサルデザイン(授業UD)」化の効果検証及び実施プログラムの開発を行う。授業UDはその定義が未だ定まっておらず、取組の具体的方法論についても教育現場では試行錯誤的な取組が続けられている。本研究では授業UDの効果についてエビデンスレベルの高い検証デザインを用いた効果測定を行い、エビデンスの集積により効果的な授業UDの実施プログラムを開発し、通常学級におけるインクルーシブ教育システムの構築を図る。
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研究成果の概要 |
授業のユニバーサルデザインの効果を検証し、学校システムとして授業UDを実装するための課題について一連の研究を実施した。授業UDの主要な手立てである視覚化について、算数的思考には視覚的能力が強く関与することが明らかになった。また授業UDの様々な手立てを日常的に講じている教員が担任しているクラスの方が児童生徒の授業に対する満足度が高いことが示された。また事例研究により、授業UDの視点を用いて教員の授業づくりや学級経営を改善することが効果的であり、特別な支援を必要とする児童への支援も効果的になることが示された。またオンライン授業においても授業UDによる改善が必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害を始めとする特別な支援を必要とする児童生徒へのアプローチとして、通常学級における授業をユニバーサルデザインの視点から改善する授業のユニバーサルデザインの効果について検証した。一連の研究により、授業UDの効果を統計的な観点から実証することができた。また実際に授業UDの視点から授業づくりや学級経営を改善することで、特別な支援を必要とする児童の支援がより効果的になることが示された。
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