研究課題/領域番号 |
19K02924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
千賀 愛 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10396335)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 障害のある子ども / アメリカ合衆国 / セツルメント活動 / ジョン・デューイ / 身体活動 / 特別な教育的ニーズ / 教育史 / 教育実践 / 新学校 / 特別ニーズ教育学 / インクルーシブ教育 / アメリカ / 特別ニーズ教育史 / ハル・ハウス / 余暇活動 / 進歩主義期 / 特別なニーズ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、1890-1920年代のアメリカで展開された新学校・進歩主義学校および地域支援活動であるセツルメント活動を対象に、特別な身体的・教育的ニーズのある子どもの身体活動や体育・スポーツ活動の観点からその実践を明らかにすることを目的としている。本研究の独自性は、市教育委員会年報・議事録の分析を通して貧困・移民地区を中心とする学業不振児問題や健康問題、子どもの生活困難な状況の実態を示すと同時に、地元の学校が試みた教育改革をカリキュラムや教育的対応を明らかにし、それらの教育実践を理論面で支えた児童研究や教育学を特別な教育的配慮の観点から再評価して提示することである。
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研究成果の概要 |
1890-1920年代の米国で展開された新学校・進歩主義学校および地域支 援活動としてのセツルメント活動を対象に、特別ニー ズのある子どもの身体活動や体育・スポーツ活動の観点からを明らかにすることを研究目的とした。ハル・ハウスに関する1890-1907における身体活動の支援活動について論文執筆(2020)、デューイの教育理論におけるインクルーシブ教育の特徴について日本デューイ学会で報告(2021)、国際学会ISCHEでシカゴのハルハウスの身体活等や余暇支援に関する発表を行った。2023年度は『明日の学校』(1915)における身体活動・体育の教育実践の投稿論文が採択された(デューイ学会紀要)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は1890-1910年代における米国シカゴを中心とした歴史的研究であるが、移民や難民、障害や病気の子どもや若者が単に労働搾取や学校における低学力や退学・怠学の対象として生きていたのではなく、余暇活動やスポーツ活動を通じて、同世代と繋がり、自己実現や文化的・健康的な生活を高めようとする積極的な姿にあったことが明らかになった。現代社会においても、身体活動やスポーツ活動、遊びや余暇に多様な困難・ニーズのある子どもや若者が参加する意義、公的な予算や民間による支援活動を展開するための知見を提供できると考える。
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