研究課題/領域番号 |
19K02928
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
村中 智彦 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90293274)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | チームティーチング / 授業づくり / サブ教師 / コ・ティーチング / 知的障害 / 自閉症スペクトラム障害 / 補助指導者 / 協働支援 |
研究開始時の研究の概要 |
研究目的は、知的障害特別支援学校の知的障害やASD児の授業づくりにおいて、教師の連携、協働によるチームティーチングが効果的に機能する要因、特にサブ教師の役割と支援に焦点を当て検討することである。研究期間は2019~2021年度で、特別支援学校の授業場面を対象とした生態学的な調査研究、大学附属研究センターにおける知的障害・ASD児を対象としたシミュレーション指導による臨床的な実験研究、TTのモデル授業の確かさを検証するための特別支援学校との協同的な実践研究を行う。
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研究成果の概要 |
特別支援学校のチームティーチングにおいて、メイン教師を支えるサブ教師の適切な役割と支援方法を検討するため、2つの実践研究と文献研究を行った。実践研究の成果より、子どもの自発的な課題遂行の生起に応じて、サブ教師の人数を減らし、サブ教師の位置取りや役割を改善することで、参加児の課題遂行のレベルは高まることが明らかになった。サブ教師の役割分担や活動分担、集団全体への支援の有効性が示唆された。コ・ティーチングに関する文献研究からも、メイン教師とサブ教師の連携協働にもとづくグループや集団全体への支援の重要性が指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
特別支援学校では、知的障害や自閉症スペクトラム障害のある子どもが多く在籍している。授業づくりにおいて、子どもの主体的な学習活動への参加を高めるためには、メイン教師とサブ教師の適切な連携協働にもとづくチームティーチングが重要となる。メイン教師は主として授業場面をリードして進行し、子ども一人ひとりが理解しやすい一斉または個別の指示や称賛を行う役割を担う。それに対して、サブ教師は、学習内容に即して、活動参加が困難で障害の重い子どもへの個別支援と、併せて、役割分担や活動分担に基づく支援、グループや集団全体への支援を行うことが重要であり、チームティーチングが効果的に機能するための要点となる。
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