研究課題/領域番号 |
19K02930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
平澤 紀子 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20320393)
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研究分担者 |
坂本 裕 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20310039)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 行動問題 / 行動支援計画 / リーダー研修 / 特別支援教育コーディネーター / 発達障害 / 機能的アセスメント / 教員研修 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、行動問題に対して有効な機能的アセスメントを個別の教育支援計画に活用して、就学前から継続した小学校初年次の支援を推進するためのプログラムを開発する。 そのために、既に開発している機能的アセスメント研修を基に、(1)小学校の特別支援教育担当者が有効な支援計画の作成・活用を推進するためのリーダー研修、(2)それを支える管理職のマネジメント、(3)教育委員会のサポート体制を検討する。それにより、有効な支援計画を推進する担当者の専門性向上を図る研修とサポート体制が明確になる。その成果は、今日求められている個別の教育支援計画を通じた有効な就学支援モデル構築を可能にする。
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研究成果の概要 |
行動問題を示す発達障害児に対して、就学前から継続した小学校初年次における支援を推進するために個別の教育支援計画にエビデンスのある機能的アセスメントを活用するためのリーダー研修プログラムを開発した。研修プログラムは、専門家が機能的アセスメントの理論と方法、担任との検討方法を講義し、特別支援教育コーディネーターが担任とペアで行動支援計画を作成し、研修後に研修者は研修を受けていない担任と行動支援計画を作成するもので、有効性が検証された。また、本研修の効果を確実にするための管理職のマネジメントや教育委員会のサポートも明らかにした。研修者に依存しない機能的アセスメントのガイド教材の検討が課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、今日求められている個別の教育支援計画にエビデンスのある機能的アセスメントを取り入れ、 就学前から継続した小学校初年次の有効な支援を実現するためのリーダー研修を明らかにしたことである。社会的意義は、有効な支援計画を推進するために、中心となる特別支援教育コーディネーターの専門性を向上し、また管理職や教育委員会のサポート体制を検討することで、教育現場が主体となる知見を明らかにしたことである。本成果は、障害児への合理的配慮の提供や個別の教育支援計画が求められる今日、全国に必要で有効な就学支援モデルを提供する。
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