研究課題/領域番号 |
19K02933
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
干川 隆 熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90221564)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 学習困難 / カリキュラムに基づく尺度 / プログレスモニタリング / ユニバーサルスクリーニング / 早期介入 / 評価 / 学習障害 / 学習指導 / 漢字 / カリキュラムベースド・メジャーメント / 個別指導 / 学習評価 / RTI / 指導 |
研究開始時の研究の概要 |
具体的には、以下の3点について検討する。 1.通常の学級の全児童を対象に、スクリーニング方法としてCBMを用いて、その相対的なレベルと成長比から学習につまずくリスクのある児童を早期に特定する。 2.リスクのある児童に対して小グループや個別での認知特性に応じた指導を実施し、CBMを用いて学習の進捗状況をモニターすることによって、その効果を検討する。 3.CBMを実施するにあたり、実施頻度と期間の長さ、結果のフィードバックの仕方、リスクのある児童の判断基準など、CBMの活用の在り方について検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、米国で用いられているカリキュラムに基づく尺度(CBM)を①標準化することと、②実際に活用することであった。①では、2つの小学校の協力を得て、2年生から6年生までの児童に6月から3月まで月に1度CBMを実施し、定型発達の児童の学習の進捗の基準を作成した。 ②では、CBMをユニバーサルスクリーニング尺度として用い、1学期のCBMの得点が1標準偏差以下の児童を支援を必要とする児童として特定し、学習の補習の時間を使って小グループの支援を行った。また、大学での学習障害等の児童に対して個別指導を実施し、CBMがプログレスモニタリング尺度として有用であることを実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、定型発達の児童の算数のカリキュラムに基づく尺度(CBM)の結果を得られたことから、それを基準にしてユニバーサルスクリーニングを実施し、1標準偏差以下の児童を支援を必要として特定することができたことである。 支援を必要とすると特定した児童に対して、補習時間を利用して小グループによる個別支援を実施し、学習の進捗状況ををモニターするために算数CBMを活用した。個別指導の結果、低学年の児童ほど学習の成果として標準得点の上昇が見られたことから、早期への対応が必要であることが示唆された。
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