研究課題/領域番号 |
19K02941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 金沢大学 (2020-2022) 立命館大学 (2019) |
研究代表者 |
田部 絢子 金沢大学, 学校教育系, 准教授 (70707140)
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研究分担者 |
高橋 智 日本大学, 文理学部, 教授 (50183059)
田村 文誉 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (60297017)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 発達障害 / 特別支援教育 / 食の困難 / 発達支援 / 本人・家族包括型支援 / 家族包括型 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では以下の5件の調査を通して、発達障害等の食に困難を有する子ども・保護者を孤立させず、エンパワメントしながら支えていくための「子ども・家族包括型の発達支援システム」のあり方を検討する。 ①全国の保健所・児童発達支援センターの管理栄養士等への郵送質問紙法調査、②A市児童発達支援センターにおける発達障害等の子どもの保護者への郵送質問紙法調査、③大阪府B市立小・中学校全児童生徒への悉皆質問紙法調査、④首都圏の特別支援学級(自閉症・情緒障害)・通級指導学級(情緒障害等)を設置する小・中学校の養護教諭及び学校歯科医への質問紙法調査、⑤子ども・家族包括型発達支援システム先進国の北欧諸国訪問調査
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研究成果の概要 |
食は生きるための根源であり、生涯にわたり健康的な生活を営む基礎となる。発達期の食支援が重要であるが、当事者が抱える食の困難とその背景にある感覚過敏・低反応等の感覚情報処理の困難や多様な身体症状、日常生活において直面する困難や支援ニーズの全体像を把握するための実証的研究は緒についたばかりである。発達障害児の偏食等の食の困難は家庭・保護者の大きなストレスとなるが、相談・支援機関に繋がることができず、長く苦しむ事態がみられる。 本研究は調査研究等を通して、子どもの偏食・摂食困難等の食の発達困難に対応する「子ども・家族包括型発達支援システム」を開発することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
心身の複雑な協調を伴う摂食行為をスムーズに行うには「安心・安全・信頼」が不可欠である。「わがまま・躾や努力不足」等と捉えられてきた偏食・摂食困難もパラダイムシフトが不可欠である。子どもの偏食・摂食困難は子育てにおいて逃れようのないものであり、親子関係や愛着形成にも影響を与える。摂食困難を有する子どもへの理解と発達支援のあり方をデザインすることは、子どもの発達と教育を根本から見直すことであり、発達支援・子育て支援の観点からも重要である。 本研究課題は特別支援教育、歯科・摂食嚥下口腔リハビリテーション、栄養学の多分野協働による共同研究であり、国内外に類をみない。
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