研究課題/領域番号 |
19K02948
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
和田 恒彦 筑波大学, 人間系, 准教授 (70438993)
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研究分担者 |
徳竹 忠司 筑波大学, 人間系, 講師 (80251007)
浜田 淳 筑波大学, 人間系, 講師 (80261767)
緒方 昭広 筑波技術大学, その他部局等, 名誉教授 (80516708)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 坐骨神経 / 低周波鍼通電療法 / 盲学校 / 視覚障害 / 鍼師 / 特別支援学校理療科 / 教育プロフラム / 触察能力 / フィードバック / 超音波診断装置 / 超音波測定装置 / 低周波鍼通電 / 筋通電 / 神経近傍通電 / 教育プログラム / 臨床能力 / 神経近傍鍼通電 / 筋パルス |
研究開始時の研究の概要 |
視覚障害鍼師の職業的立場が脅かされ、臨床能力を高める教育的ニーズが盲学校で増大しているが、神経近傍鍼通電(神経パルス)が習得できれば治療効果を向上させることができる。 超音波測定装置を用いて神経走行部位と刺鍼部位、刺鍼深度と神経パルスの成否の関係について確認、視覚障害者が神経パルスを行う上での課題について動画を記録データ化、使用機器による神経パルスの成否の違いについて検討し、それらを踏まえて神経パルスに関する教育プログラム作成する。 完成した教育プログラムを資料、動画に編集し、全国の盲学校理療科に公開し、理療教育に寄与する。
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研究成果の概要 |
本研究では、特別支援学校理療科において視覚障害を持つ生徒を対象とした神経近傍鍼通電技術向上を目指す教育プログラムの開発を目指した。これまで、鍼通電による生体内での筋収縮の動態は未解明であり、鍼の刺入部位や刺鍼方略が明確でないことが問題であった。そこで、鍼治療に関する超音波測定装置を用いた研究を実施し、坐骨神経パルスの刺鍼点および手順、筋パルスと神経パルスで異なる電圧設定の必要性、刺鍼時の触察精度向上における即時フィードバックの効果など、多岐にわたる有用な知見を得た。これらの知見は、特別支援教育における医療技術の教育手法を再考し、理療科の教育プログラムの質を高める基盤となり得ると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、超音波測定装置の活用により鍼通電時の生体内での筋収縮の動態、筋パルスと神経パルスで異なる電圧設定の必要性、刺鍼時の触察精度向上における即時フィードバックの効果について明らかにしたこと、文献研究として運動器に対する鍼療法において超音波測定装置を活用した研究、坐骨神経パルスの刺鍼点および手順に対する研究について明らかにするなど、幅広い知見を得た点にある。これらの知見により、特別支援学校理療科において視覚障害を持つ生徒を対象とした神経近傍鍼通電技術の教育手法を再考し、理療科の教育プログラムの質を高める基盤となると考えられる。
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