研究課題/領域番号 |
19K02949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
長南 浩人 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 教授 (70364130)
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研究分担者 |
澤 隆史 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80272623)
濱田 豊彦 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80313279)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人工内耳装用児 / 音韻意識 / ワーキングメモリ / 実行機能 / エピソードバッファ / 聴覚障害児 / 人工虹装用児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、人工内耳装用児の音韻意識の発達の個人差について、聴覚的音韻情報と視覚的文字情報の統合能力という心理学的概念に着目し、これをワーキングメモリのコンポーネントの一つであるエピソード・バッファの機能から明らかにすることである。このため、人工内耳装用児を対象として主にエピソード・バッファの機能を測定する課題と音韻分析課題及び文字習得に関するテストを実施し、これらの関連性を分析する。本研究により、人工内耳装用児の音韻意識の発達に、これまで検討されてこなかった心理学的概念の関与を明らかにすることができ、言語指導法に新たな視点を提供できるものと考える。
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研究成果の概要 |
本研究は、聴覚障害児の音韻意識の発達とワーキングメモリのコンポーネントの関与を検討することを目的とし、音節分解課題と音節抽出課題を用いた実験を行った。その結果、音節分解課題では、補聴器装用児と人工内耳装用児ともにワーキングメモリのコンポーネントの関連がほとんどなかった。音節抽出では、補聴器装用児においては視空間スケッチパッドと実行機能が関与していた。一方、人工内耳装用児では、ワーキングメモリのコンポーネントの全てを用いていた。健聴児においても類似の結果が認められ、人工内耳装用児は健聴児と同様の過程による音節抽出の心的作業を行ったものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人工内耳装用児の音韻分析は、ワーキングメモリと関連するという健聴児と同様の処理を行うことが見いだされ、人工内耳装用が聴知覚のみならず、認知能力である音韻意識の発達にも促進的に作用することがわかった。特に音節抽出において、人工内耳装用児はワーキングメモリのコンポーネントの全てを用いるという点は、多感覚を利用した指導の有効性を示唆し、教育方法においても健聴児と同様に行うことの重要性を確認することができた。
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