研究課題/領域番号 |
19K02956
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
戸ケ崎 泰子 宮崎大学, 教育学部, 教授 (40300040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | キャリア教育 / 知的障害 / 特別支援学校 / コミュニケーション能力 / 職場適応 / ナチュラルサポート / 特別支援学級 / 生活単元学習 / 教科別の指導 / 特別活動 / キャリア・パスポート / 児童生徒 / 課題解決能力の向上 / 特別支援学級の担当教員の専門性 / 職業的自立 / 特別支援学校・特別支援学級 |
研究開始時の研究の概要 |
障害者の就労に関する様々な問題に対応するため特別支援学校等ではキャリア教育に取り組んでいるが、その効果や成果が十分には実証されていない。また、特別支援学校等でのキャリア教育は高等部での実践が多く、より早い学校段階からの系統性を持たせた実践に向けた教育課程の編成には至っていない現状がある。 そこで本研究は知的障害特別支援学校や小中学校の特別支援学級におけるキャリア教育について、小学部から高等部までの12年間、あるいは小中学校9年間を見通した一貫性のある教育課程を編成し、継続的なキャリア教育の実践を実現するために、調査研究や実践研究を行う。
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研究実績の概要 |
1 特別支援学校(知的障害)に在籍する児童生徒のキャリア発達段階要因に関する実態調査と実践研究-インフォーマルコミュニケーション能力に焦点をあてて- 知的障害者の就労に関しては、知的障がい者、特別支援学校の教師、雇用者である企業は共通して、コミュニケーション力を重要視している。特に、就労している知的障害者は、休憩時間の雑談等のインフォーマルコミュニケーションに難しさを感じていることから、学校教育段階から児童生徒にインフォーマルコミュニケーションの指導・支援を行うことが必要であると考える。しかし、特別支援学校に在籍する知的障害のある児童生徒のインフォーマルコミュニケーションの実態については明らかにされていない。そこで本研究では、特別支援学校の高等部に在籍する知的障害ある生徒のインフォーマルコミュニケーションの実態を明らかにすることを目的として生徒と教師を対象とした質問紙調査を実施した。 この調査研究の結果を踏まえて、特別支援学校(知的障害)高等部の生徒を対象としたインフォーマルコミュニケーション能力育成に焦点をあてたキャリア教育に取り組んだ。その結果、それぞれの生徒のインフォーマルコミュニケーション能力の向上が確認されるとともに、国語科を中心とした教科別の指導を含む教育課程全般にわたるキャリア教育の重要性が示唆された。
2 一般就労した知的障害者に対するナチュラルサポート形成と職場適応の過程に関する研究 知的障害者の職場適応を高め、職場定着を促進するために必要となるナチュラルサポートに注目して、一般就労した知的障害者に対するナチュラルサポートの形成過程と職場適応状況に関して、約1年間の追跡調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特別支援学校の児童生徒や教員を対象とした調査研究、特別支援学校におけるキャリア教育の実践に関する研究を実施した。また、一般就労した知的障害者を対象としたインタビュー調査による職場適応とナチュラルサポートとの関係について探究し、論文投稿、学会発表により研究成果も公表している。 最終年度にまとめる予定であった報告書の準備も整っていることから、おおむね順調に進展していると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は最終年度であることから、これまでの研究データを分析し論文として公表したり、報告書にまとめる計画である。 また、本研究の成果を発展させるための今後の研究計画を準備する予定である。
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