研究課題/領域番号 |
19K02957
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
雲井 未歓 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70381150)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 学習困難 / 学習障害 / 平仮名 / 読み / 早期予防的支援 / 漢字 / リスク要因 / 平仮名の読み / 音韻操作 / 構音 / 読みの習得 / 音韻意識(音韻操作) / 機能性構音障害 / リスクモデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ひらがなの読みの習得困難に関連する要因を早期に把握し支援する方法を明らかにすることとした。そのために、幼児期から小学校低学年にかけての児童を対象として、ひらがなの読みとその基礎にあたる各種スキルを評価し、年齢ごとの特徴を分析する。近年、読み書き障害と機能性構音障害(言葉の発音の障害)との関連性が報告されていることから、本研究では発音に関する評価を含めて検討する。それにより、(障害の判断ではなく)困難のリスク把握を早期に行う方法を考案する。また、支援教材による介入効果の検討も合わせて行い、読みの学習困難に関する就学前からの早期予防的支援システムのモデルを検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は、読みの学習困難リスクを早期に把握する方法とそれに基づく介入効果を明らかにすることを目的とした。幼児と低学年児を対象に行った調査から、平仮名の読みの初期学習に、音韻操作や構音の獲得状況が関与することが明らかになった。介入については小学校1~3年生を対象に、プリント教材を用いて反復的に行った。その結果、単語を速やかに読むスキルに顕著な効果を認めた。これらの検討から、平仮名の読み困難に関与するリスクが明らかとなり、これに基づいた介入の有効性について考察することができた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、平仮名の学習困難リスクが就学前の段階で把握できる可能性を示しており、より早期の予防的支援を可能にするものと言える。この中で、幼児期の音韻操作と構音の発達的関連が示唆されたことは、今後、就学前段階におけるスクリーニングに寄与するものと考えられた。小学生を対象とした介入では、平仮名の習得が良好な児と低成績の児ともに効果が示され、学級単位で実施する意義を認めることができた。
|