研究課題/領域番号 |
19K02959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石坂 郁代 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70333515)
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研究分担者 |
村上 健 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (90781906)
秦 若菜 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (50448958)
水戸 陽子 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70721984)
東川 麻里 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (20509103)
上岡 清乃 北里大学, 医療衛生学部, 助教 (70967801)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 発達性ディスレクシア / 読み書き障害 / 英語学習 / 英語の読み書きスクリーニング / 認知神経心理学的モデル / 発達性読み書き障害 / 英語 / スクリーニング検査 / 発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア) / 小学生 |
研究開始時の研究の概要 |
知的能力障害がないのに読み書きに苦手さのある発達性読み書き障害(限局性学習症)は,日本では約4.5%存在すると言われている(文部科学省,2012)。2020年度から,小学校の英語教育は3,4年生では「外国語活動」,5,6年生では「教科」となる。日本語で読み書きに苦手さのある児童は第二外国語の学習に困難を極めることは明らかである。教科であれば成績評価も行われるため,英語の読み書きの苦手さに早期に気づいて適切に指導する必要がある。児童の英語の苦手さに気づくためのスクリーニング検査の開発と適切に指導するためのプログラムの開発が本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
英語の読み書きが苦手な小中学生に早期に気づいて支援を開始することは,英語教育の推進のために重要である。我々は英語の視覚的認知能力の側面を評価する認知神経心理学的スクリーニング検査を開発し,小学5・6年生536名,中学1~3年生682名に実施した。その結果,平均点の-1.5SDをカットオフ値とした場合,英語の読みに関しては小学生約7%,中学生約9%,書きに関しては小学生5約%,中学生約5%の割合で抽出されることが明らかにされた。コロナ禍で研究は予定通り進めることが困難であったが,一定の成果を得られたと考える。今後はこのスクリーニング検査を読み書き障害の診断のある児童生徒に実施する計画である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達性ディスレクシアのある児童生徒は,第二言語である英語の習得が困難であることは自明であるが,日本語の読み書きの苦手さが明らかではない児童生徒が英語を学習する際にも,困難が生じる場合があることは未だ認識されていない。英語は元来英語話者にとっても習得が難しい言語であり,第二言語として学習する日本語話者にとってはさらに難しいと言える。我々の研究では,視覚的に文字を認識する段階,文字列を正確に認識する段階,文字列を単語として認識して意味に結び付ける段階を分けて評価できるスクリーニングによって,苦手さを明らかにするだけではなくどの段階で躓いているかをも明らかにできたことにより,指導支援に有効である。
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