研究課題/領域番号 |
19K02962
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
荒木 史代 福井工業大学, 工学部, 教授 (20724008)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 障害学生支援 / 組織コンサルテーション / 学生相談カウンセラー / システム整備 / 連携 / 支援システムの整備 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、障害学生支援プログラムの実践や支援システムの整備における学生相談カウンセラーの機能、役割を明らかにし、組織コンサルテーションにおける学生相談カウンセラーの役割・機能をモデル化することである。組織コンサルテーションとは、心理学の専門家等が、学校コミュニティのメンバー(教職員など)と協力して、学校組織全体やシステムの課題に対処することである。障害学生支援におけるプログラム評価や学生相談カウンセラーの役割を検証する実践研究、専門家へのインタビュー調査、質問紙調査を行い、それらの結果、学生相談カウンセラーが実効的な組織体制の構築に貢献できることを明確化することを目指す。
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研究成果の概要 |
障害学生支援のためのシステム整備や組織体制構築における学生相談カウンセラーの役割や機能は、大学コミュニティに対するアセスメントのもと、組織内の連携に取り組むことである。具体的には、支援者側から組織へ働きかけること(アウトリーチ)、支援者が学内組織を認知・理解すること、組織内の連携者との関係性を構築すること、教職員による支援に対する認知・理解を促進すること、であった。また、学生相談カウンセラーによる組織コンサルテーション機能を活用した障害学生支援体制の整備が、結果として障害学生の障害受容や自己成長の促進に寄与することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2024年4月に「障害者差別解消法」改正法が施行され、国立大学だけではなく私立大学においても合理的配慮の提供が義務化され、障害学生支援体制の整備は喫緊の課題となっている。本研究課題で明らかにした、学生相談カウンセラーの組織コンサルテーションにおける役割や機能、また必要とされる知識やスキルが、障害学生支援の専門性を明確化し、その促進要因や抑制要因を含め、今後の障害学生支援を担うカウンセラーやコーディネーターの教育に重要な視点を提供するものであると考えられる。
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