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ASD学生の能力・才能を専門職就労へとつなげる専門教育-キャリア支援モデルの創出

研究課題

研究課題/領域番号 19K02963
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関京都工芸繊維大学 (2023)
京都ノートルダム女子大学 (2019-2022)

研究代表者

三好 智子  京都工芸繊維大学, 基盤科学系, 教授 (10388069)

研究分担者 藤川 洋子  京都工芸繊維大学, アクセシビリティ・コミュニケーション支援センター, 特定教授 (80445965)
後藤 伸彦  一橋大学, 大学院社会学研究科, 講師 (40824959)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードアセスメントツール / ピアチューター活動 / 企業との連携 / キャリア支援との連携 / 修学・就労支援モデル / ピア・チューター活動 / 就労支援機関との連携 / 教員とのミーティング / 就労体験 / 支援環境の検討 / チェックリストの検討 / 学内での就労体験 / 学習スキルの支援 / 学外就労支援機関との連携 / 国外の取り組みの情報収集 / ASD学生 / 専門職就労 / 専門教育 / キャリア支援
研究開始時の研究の概要

大学における発達障害学生への支援体制整備が急速に進むとともに、発達障害学生の卒業後の進路が大きな課題となっている。一方で、現在の就労支援および障害者雇用の状況は、大学・大学院で学ぶASD学生の能力や関心に十分にマッチしていないという問題がある。
本研究では、ASD学生の能力・才能の発現を促す専門教育・学習支援、ASD学生が修得する大学・大学院レベルの専門性を就労へとつなげるキャリア支援の方法について検討を行う。本研究の到達点は、上記で見出された各支援の、学生の修学期間全体における適切な配置や流れを明らかにし、一連の専門教育-キャリア支援モデルを提示することである。

研究実績の概要

(1)修学支援に関する検討:①支援ニーズの把握のためのアセスメントツール(理解してほしいことのチェックリスト)日本語改訂版のデータ分析を進めた。また、認知・発達特性に関するアセスメント・ツールの活用方法について検討するために、アセスメントデータの分析を進め、その結果を関連学会で報告した。②ピア・チューターによる学習支援について、支援の状況をふまえた課題の検討を継続した。また、2019年度から2021年度にかけて実施したピア・チューター学生を対象としたインタビュー調査のデータ分析を行い、その結果を関連学会で報告した。③教員との面談・ミーティングによる、ASD学生の認知・発達特性を踏まえた学習支援の方法に関する検討を継続した。④前年度に続き、対人・集団場面への不安を抱えるASDもしくはその傾向のある学生への支援方法について検討した。
(2)キャリア支援に関する検討:ASD学生の能力を活かしたキャリア支援に向け、①企業との連携方法について検討した。②キャリア支援担当者との連携方法について検討するとともに、連携の効果につながる要因の検討を継続した。③国外の先進的な取り組みとして、2022年度にアメリカ・マサチューセッツ州の大学・支援機関を訪問し収集した情報の一部をまとめ、関連学会で報告した。
(3)修学・就労支援モデルに関する検討:全体的な修学・就労支援モデルの作成に向け、修学期間全体における各支援の配置や流れについて検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

アセスメントツールやインタビュー調査に関する分析が、一部未完了である。また、教員やキャリア支援担当者、企業との連携による支援方法についても、最終的な支援モデルの作成に向け、これまでの検討をまとめていく必要がある。

今後の研究の推進方策

修学支援に関する検討として、アセスメントツールやインタビュー調査に関する分析作業を進めるとともに、教員やキャリア支援担当者、企業との連携による支援方法など、キャリア支援に関する検討をまとめ、最終的な修学・就労支援モデルの作成を行っていく。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (17件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (13件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 理系学生の発達障害に対するイメージ、知識、意識の傾向―発達障害学生を取り巻く人的環境の整備に向けて―2022

    • 著者名/発表者名
      三好智子・藤川洋子
    • 雑誌名

      京都ノートルダム女子大学研究紀要

      巻: 52 ページ: 109-121

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 発達特性に関連した困り感とメンタルヘルスの関連 ―チェックリストを用いたアプローチ方法の検討―2021

    • 著者名/発表者名
      三好智子・後藤伸彦・藤川洋子
    • 雑誌名

      CAMPUS HEALTH

      巻: 58(2)

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 青年期以降にはじめて自閉スペクトラム症が問題になる事例の心理アセスメントにおける文章完成法の活用 ―先行研究の概覧と展望 ―2020

    • 著者名/発表者名
      三好智子
    • 雑誌名

      心理学部・大学院心理学研究科研究誌 プシュケー

      巻: 19号 ページ: 31-42

    • NAID

      40022567517

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達障害学生へのピア・チューターによる支援:インタビューに基づく意義と課題の検討2023

    • 著者名/発表者名
      三好智子・藤川洋子
    • 学会等名
      AHEAD JAPAN 第9回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症を有する大学生の修学支援について ①「合理的配慮」の前提としてのアセスメントの在りかた2023

    • 著者名/発表者名
      藤川洋子・三好智子
    • 学会等名
      第64回児童青年精神医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症を有する大学生の修学支援について ②有効な支援としてのピア・チューター活動2023

    • 著者名/発表者名
      三好智子・藤川洋子
    • 学会等名
      第64回児童青年精神医学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] その能力、どうしたら社会で生かせる?ー発達障害のある理工系学生の専門職就労とその支援ー2023

    • 著者名/発表者名
      藤川洋子
    • 学会等名
      大学コンソーシアム京都 第28回FDフォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 自閉スペクトラム特性と関連した困難のアセスメント -P-Fスタディにおける反応特徴から-2022

    • 著者名/発表者名
      三好智子、安陪あかり、中本真紀子
    • 学会等名
      日本心理臨床学会第41回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] オンライン授業から発達障害学生への支援を考える―環境要因としてのオンライン授業は発達特性と関連した困り感をいかに増減するか―2022

    • 著者名/発表者名
      三好智子・後藤伸彦・藤川洋子
    • 学会等名
      日本LD学会第5回研究集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達障害学生への学習支援の検討―発達特性と関連した困り感とオンライン授業の認知の縦断調査から―2021

    • 著者名/発表者名
      三好智子・後藤伸彦・藤川洋子
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学入学前後の複数グループメンバーシップの維持がメンタルヘルスに与える影響2021

    • 著者名/発表者名
      後藤伸彦・三好智子・藤川洋子
    • 学会等名
      日本社会心理学会第62回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学生における発達特性に対応した学びのデザインの探索的検討 ―発達特性と関連した困り感とオンライン授業のメリット・デメリット認知の関連からー2021

    • 著者名/発表者名
      三好智子・後藤伸彦・藤川洋子
    • 学会等名
      日本LD学会第4回研究集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 自殺予防の視点からみた自閉スペクトラム症のある学生の支援2020

    • 著者名/発表者名
      三好智子
    • 学会等名
      第58回全国大学保健管理研究集会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 発達特性に関する困り感チェックリストの作成 ―発達障害「傾向」のある学生のセルフチェックのためのツールとして―2019

    • 著者名/発表者名
      三好智子・藤川洋子
    • 学会等名
      AHEAD JAPAN 第5回大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 理系学生の発達障害に関するイメージ、知識および意識の分析 ―質問紙調査をもとにー2019

    • 著者名/発表者名
      三好智子・藤川洋子
    • 学会等名
      第7回成人発達障害支援学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達障害と学生支援2019

    • 著者名/発表者名
      藤川洋子
    • 学会等名
      第7回成人発達障害支援学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] ASDとカモフラージュ2024

    • 著者名/発表者名
      翻訳:藤川洋子・三好智子
    • 総ページ数
      162
    • 出版者
      金剛出版
    • ISBN
      9784772420167
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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