研究課題/領域番号 |
19K02965
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
金 樹英 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 第三診療部(研究所併任), 医長 (90401108)
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研究分担者 |
田島 世貴 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院 第三診療部(研究所併任), 医長 (30420722)
川渕 竜也 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 学院(研究所併任), 教官 (60614972)
西牧 謙吾 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), 病院長 (50371711)
河内 美恵 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 自立支援局(研究所併任), 主任心理判定専門職 (50392460)
倉川 佳世 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(研究所併任), 医長 (70913359)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 思春期 / ASD / グループ・プログラム / 保護者 / 教師 / 支援者 / ペアレントトレーニング / ASD / 支援 / TEEN LIFE / 教育 / 連携 |
研究開始時の研究の概要 |
思春期年代の自閉スペクトラム症児・者への医療・家庭・教育が連携した支援を可能にする方法として、ペアレント・トレーニング(親支援)のプログラムを開発する。初年度は、ペアレント・トレーニングやその効果を測定する方法について、国内外の文献的調査を行う。 2年目は、英国自閉症協会で開発し効果が確認されつつあるプログラムTEEN LIFEを日本でも実施し効果をみる。 3年目以降、実施結果および文献的調査を踏まえて、日本国内の事情に合った思春期年代の自閉症スペクトラム児・者の支援者のためのグループ・プログラムを開発し、効果をみる。
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研究実績の概要 |
本研究では、思春期年代のASDの子への支援として保護者や教員などの支援者が同時に受講できるグループ・プログラムの開発をめざしている。すでに欧米では実証報告がされている英国自閉症協会のTEEN LIFEというグループ・プログラムの国内への導入と効果検証をし、次に国内事情にあわせたプログラムを作成し、効果検証をする予定であった。しかしCOVID-19感染症拡大の影響を受け、渡航によるプログラム実施者の養成研修受講とその後のライセンス取得、病院でのグループ・プログラムの実施が進まない状況が続いた。令和3年度は、英国自閉症協会よりオンラインでの研修プログラムが提供され、TEEN LIFEのトレーナー研修を研究分担者4人が受講し、ライセンスを得ることができた。また、TEEN LIFEプログラムの指導者用マニュアルと参加者用テキストの翻訳をすることの了承を英国自閉症協会から得ることができ、日本語への翻訳作業を行った。また、思春期年代のASD児・者、養育者および支援者に対する介入方法について、2010年~2021年に発行された和文論文を対象に、システマティックレビューをする作業を進めた。条件を満たした177件の論文を検討したところ、介入方法として行動的アプローチの効果検証をしているものが半分近くを占め、支援者のみを介入対象としたものは少なかった。また、本人の年代は乳幼児や学童期を対象としたものが半分以上を占め、思春期・青年期を対象とした論文は1割にも満たなかった。令和4年度もコロナ感染症拡大防止策のため、グループ開催ができなかった。レビューは論文として投稿したが査読に通らなかったため、修正加筆後に投稿予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
理由 関連施設でのCOVID-19感染症クラスター発生、ワクチン接種などの対応に大幅に時間がかかったことで、日本語訳の最終確認作業が進まなかった。また、感染拡 大防止策のため、病院での対面でのグループ・プログラムが実施できない状況が続いているため
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度のCOVID-19感染症の動向として、2類から5類への引き下げに伴い、グループ・プログラムを実施可能となる予定である。 英国自閉症協会のTEEN LIFEプログラムを実施し、アンケートから有用と考えられる要素を抽出し、短縮版の日本国内に合わせたプログラムを作成し、それをもとにグループを実施する予定である。 研究期間延長が許可されたため、当初の予定通り、TEEN LIFEプログラムの実施、短縮版プログラムの実施とその効果測定を行う。
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