研究課題
基盤研究(C)
本研究では、①縦糸・横糸モデルに基づく汎用的な問題解決力を継続的・系統的に指導する方法を定式化する。また、②それを教師教育に適用し、教員に当該の指導法を修得させる実践を行い、効果検証する。この時、③定式化や効果検証の方法として、縦糸・横糸モデルを指導するゲーミング教材用の汎用モジュールを開発したり、それを既開発の教職履修カルテ用e-portfolioや模擬授業ゲームに組み込み、効果検証する。
本研究では、以下のことを行った。第1に、問題解決力を継続的・系統的に指導するため、問題解決の縦糸・横糸モデルに基づく方法を定式化した。第2に、モデルに基づく指導を実現するゲーミング教材をSTEM各教科で開発し、その効果を検証する実践を行った。第3に、教科と総合的な学習の時間を関連づけて問題解決力を育成するために、総合的な学習の時間にSDGsの政策を評価する活動を設定し、教科の探究活動ではそのサブ課題に取り組み、そこで活用すべき教科の学習成果を通常授業で指導するという新・逆向き設計手法を提案した。第4に、当該手法を指導するための教師教育用教材として仮想授業ゲームを開発し、その効果を検証した。
今、学校教育では、思考力・判断力の育成を重視した教育が求められている。本研究は、従来の教育が汎用的能力の育成に失敗してきた理由を考察したBruerの主張を参考に、「問題解決の縦糸・横糸モデル」をメタ認知知識として明示的に提供し、メタ認知技能の働かせ方をゲーミング教材でコーチングする手法を提案・実現し、効果検証した。これによって、各教科の探究的な活動を改善することが可能になる。また、当該手法を教員に指導する方法として、「縦糸・横糸モデル」に基づく教師教育用ゲーミング教材も開発し、その効果も検証した。これにより、教師が適切な探究活動を設計できるようになり、カリキュラム改革を進めることが期待される。
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Informatio
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