研究課題/領域番号 |
19K02971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
大平 茂輝 名古屋大学, 情報基盤センター, 助教 (60339695)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 学習分析 / ゲーミフィケーション / 授業時間外学習 / 学習履歴 / 学習モチベーション |
研究開始時の研究の概要 |
学習活動に対してゲーミフィケーションを導入することにより、主体性に欠ける学生のモチベーション向上と学習活動の活性化を促し、授業改善や学習理解につながるデータを積極的に収集する手法の実現を目指す。具体的な学習状況として、授業時間外の学習を想定し、講義資料の内容理解を深める行為やコミュニケーションの活性化、教員・学生への適切なフィードバックを行うためのゲーミフィケーションについて検討する。
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研究成果の概要 |
BYODやデジタル教科書の導入による学習状況のリアルタイムな把握が可能となりつつあるが、授業改善や学習理解に直結する深い活動履歴の収集が期待される。本研究では“BookRoll”の導入と拡張により、PowerPoint資料に含まれるスライドの部分要素に対して、学習者が任意のデバイスから気軽にコメントを残し、授業時間中/外に入力した理解度、指摘・コメントした資料中の誤りや理解できない箇所を学習者同士で共有可能にした結果、理解度の向上や資料のブラッシュアップにつながった。また、十分に理解できていない学生に対するフィードバックが学習モチベーションの維持ならびに学習内容の理解に寄与することを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学生の学習状況はさまざまであり、主体的な学生から学習履歴を取得することは比較的容易であるが、主体的に学ぶ姿勢が感じられない学生から取得することは困難である。しかも、容易に授業内容を理解できる学生から取得できる情報は、授業改善や学習理解への寄与が限定的であるため、必然的に授業内容を十分に理解できていない学生や主体的に学ぶ姿勢に乏しい学生へのアプローチが重要となる。ラーニング・アナリティクスの対象となる授業時間外の学習履歴を学習の主体性に欠ける学生からも収集するにはどうすればよいかを問うことに意義がある。
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