研究課題/領域番号 |
19K02972
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
酒井 博之 京都大学, 国際高等教育院, 准教授 (30283906)
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研究分担者 |
森村 吉貴 京都大学, 学術情報メディアセンター, 准教授 (80578279)
岡本 雅子 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 特定講師 (50736783)
ウィジェラタナ イサンカ 京都大学, 高等教育研究開発推進センター(令和4年9月30日まで), 特定研究員 (10817109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | MOOC / オープンエデュケーション / オンライン授業 / ダッシュボード / 大学教育 / 支援ダッシュボード / 教員の経験の構造化 / 学習履歴データ |
研究開始時の研究の概要 |
新たな高等教育の提供手段としてMOOC (Massive Open Online Courses) が世界的な広がりをみせているが、教員は既存の経験とは異なる方法やアプローチで講義の制作を行う必要があり、それに対して専門スタッフによる適切な支援が重要となる。本研究では、MOOCの制作・実践を通じた教員の経験を明らかにし、専門スタッフが教員に対して行う支援の構造化を図るとともに、MOOC支援ダッシュボードを用いた実際の支援を通じてその効果を検証する。これにより、MOOCの提供教員に対する効果的な支援が可能となり、他機関のMOOCの支援組織が利用可能な支援モデルを提供できる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、大規模オープンオンライン講義 (MOOC) において、その開発と運用を通じた教員の経験についてインタビュー調査から明らかにするとともに、学習履歴データから得られる講義の改善に有用なフィードバック情報を特定し可視化する支援ダッシュボードを開発し、実際の支援を通じてその効果を検証することであった。前者については、教員への半構造化インタビューを複数実施したものの、その経験の分類・構造化に関する成果には至らなかった。後者についてはOpen edXベースのMOOCプラットフォームで利用可能な汎用性の高いシステムを構築し、支援者の活用において十分な機能を備えていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果であるMOOC支援ダッシュボードは、世界的に普及しているOpen edXベースのMOOCプラットフォームで利用可能な汎用性の高いシステムであり、講義のモニタリングや改善情報の把握、複数講義間の比較が容易な環境を実現しており、その社会的意義は大きい。特にコロナ禍以降の高等教育において重要性が飛躍的に高まったオンライン授業への今後の活用も期待できる。異なる多層的なMOOC提供環境の分類に関しても、多数のMOOC実践より得られた成果であり、国内外でMOOCを開発・提供する高等教育機関にとって有益な知見として学術的・社会的意義がある。
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