研究課題/領域番号 |
19K02976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
高田 豊雄 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (50216652)
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研究分担者 |
小倉 加奈代 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (10432139)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | Role Taking Theory / セキュリティ教育 / Web 自習教材 / 小学校高学年 / 不正アクセス / マルウェア感染 / 10代後半 / Web自習教材 / 高校生 / 教育教材 / 小学生 / サービス拒否攻撃 / Webサーバ / セキュリティ / ソーシャルエンジニアリング / フィッシング / セキュリティ対策教材 / 機械学習 / セキュリティ対策 / 教育工学 / 心理的脆弱性 / 小学生向け教材 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、フィッシング詐欺被害や、ネットワーク犯罪被害者の低年齢化など、学童を含む一般個人を対象としたセキュリティ被害が拡大している。これらの被害の対策を考える際、技術的な対策だけでは限界がある。なぜならば、フィッシングや学童を対象とした犯罪は、人間の心理的脆弱性や認知バイアスを巧みに利用した攻撃となっていることもあり、手口を教えるといった単純な教育手法では充分な効果が得られないためである。そのため本研究課題では認知心理学や発達心理学の知見を応用した、低年齢層を含めたセキュリティ被害防止を目的としたセキュリティ対策自習教材の作成手法を考案する。
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研究実績の概要 |
何らかのセキュリティを実現するシステムにおいて、攻撃者は、その最も弱い個所を狙う傾向があり、その結果、近年ではフィッシングなど、人間を最も脆弱なシステム要素として狙う手法が増加している。それにもかかわらず、一般個人ユーザは充分な技術的知識やセキュリティ意識を有しているとは言い難い現状がある。本研究課題では、それらの問題を認知科学、教育工学等に関する最新の知見の導入により解決することを目的とする。具体的には、発達心理学や教育工学の知見を採り入れた児童向けセキュリティ被害・加害対策教育手法の確立を行う。 2023年度の研究内容については、近年インターネット上の犯罪被害に遭う18歳未満の児童の数は上昇傾向にあり、警察庁統計によると令和2年度には1819件と高い水準を維持している。その中では高校生が被害に遭う事例が最も多いことから、従来本研究グループが進めている小学校高学年向けの Role Taking Theory に基づいたセキュリティ対策教材作成手法を適用し、Web 上で自習可能な小学校高学年向け情報セキュリティ対策教材を開発し実際に小学校5,6年生に使用してもらうことで開発教材の評価を行った。 実際の教材では小学生が被害・加害に遭いやすいウェブ閲覧やオンラインゲームを模し、被害・加害の内容としては不正アクセス禁止法違反とマルウェア感染についてのシナリオを作成した。Role Taking Theory の適用に当たっては小学生の生活実態を考慮し、保護者の視線を意識しはものとなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2020年度まで行っていた小学生向けのセキュリティ対策教材の開発については、2021~2年度もいわゆる新型コロナ禍により小学校での実地実験協力を得ることが困難な状況が継続したため、遅滞していたが、2023年度になり新型コロナ感染が幾分落ち着きを見せたため、やや規模の大きな評価実験を行うことができた。これにより成果発表を行う準備ができる段階に至った。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度実施したやや規模の大きな評価実験について分析を進め、充分であると判断された場合、成果発表を行う。不十分であると判断された場合は教材の改善を行う。 また、教材のコンテンツの追加制作も考える。 さらに余裕がある場合、十代後半の青少年層におけるフィッシング被害について原因の分析からセキュリティ自習教材の設計へと進む。
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