研究課題/領域番号 |
19K02981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 学校法人文京学院 文京学院大学 |
研究代表者 |
金子 智栄子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 教授 (70257442)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | マイクロティーチング / 保育者研修 / 保育者の力量 / 保育者効力感 / 保育者ストレス / マイクロティーチィング / 力量形成 |
研究開始時の研究の概要 |
「保育者」とは幼稚園教諭や保育士などの総称であり、マイクロティーチング(MT)とは研修者が少人数を短時間保育し、研修監督者(監督者)とVTRで確認して修正点を明確にした後、同じ内容の保育を繰り返すという訓練方法である。保育科学生に対するMTの有効性は、申請者による30年以上の研究成果により明らかにされているが、現職者についてはモデルの提案に止まっている。これまでに培われたMTの実践方法や効果測定尺度を、研修に適用して力量形成を可視化し理論化する。さらに保育者自らがMTを実践して力量を向上することで、ストレスを低減して保育者効力感を高められるように、MTを用いた力量形成の画期的な方法を提示する。
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研究成果の概要 |
マイクロティーチング(MT)とは研修者が少人数を短時間保育し、研修監督者(監督者)とVTRなどで確認して修正点を明確にした後、同じ内容の保育を繰り返すという訓練方法である。現職保育者を対象とした研修にMTを導入したところ、保育者のキャリアやMTの種類による効果の様相は異なっていたが、保育者の力量が向上し、保育者効力感が高まってストレスが低減することが示唆された。また、MTの効果は約1ヶ月後の追訴期調査においても確認され、研修効果が保育現場でも波及することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金子(2012)は現代的視点から保育者の力量を検討し、MTを軸とした養成から研修の「養成校教員による力量形成援助モデル」を提示して科研費にて出版した。保育科学生に対するMTの有効性は、30年以上の研究成果により明らかにされているが、現職者についてはモデルの提案に止まっていた。これまでに培われたMTの実践方法や効果測定尺度を、研修に適用して力量形成を可視化し理論化することができた。なお、保育者ストレスを低減させることができたことで、社会的な問題となっている保育者の離職を防止する研修方法を提示したと考える。
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