研究課題/領域番号 |
19K02996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
若月 大輔 筑波技術大学, 産業技術学部, 教授 (50361887)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 遠隔情報保障 / 聴覚障害 / 文字通訳 / モバイル端末 / ウェブアプリケーション / 音声認識 / ウェブアプリ |
研究開始時の研究の概要 |
教育機関で学ぶ聴覚障害者を支援するために,ノートテイクやPC要約筆記などの音声を文字化して提供する文字通訳が行われている.PCを利用した文字通訳では,タイピングや連係入力などの特殊な技能が文字通訳者に求められ,人材確保や通訳者の養成が課題となっている.本研究では,PCを用いない次世代の文字通訳手法として,モバイル端末文字通訳を提案する.具体的にはタップ,フリック,ピンチなどのモバイル端末特有の操作特性を考慮したインタフェースの考案,音声認識を活用した文字通訳者支援,通訳者間の連係をやさしくするスマート連係入力,文字と画像を融合したハイブリッド文字通訳について研究を行う.
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研究成果の概要 |
聴覚障害者の情報保障の1つであるPC文字通訳をインターネット上で行えるシステムを構築した.専門的なアプリケーションを導入することなく,利用者と文字通訳者がモバイル端末のウェブブラウザだけで,容易に文字通訳を生成,閲覧できるようになった.また,音声認識を活用して,通訳者の技能をサポートする機能を実現した.さらに,文字通訳に画像を挿入できるようにしたハイブリッド文字通訳を実現し,利用者の学習行動や学習効果を明らかにした. 当初の予定に含まれていなかった成果として,専門家以外が文字通訳を担う方法や,オンデマンドの動画コンテンツに関する新たな文字通訳方法について提案し,有効性を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,文字通訳の専門性や,人材確保とその養成の課題を解決するために,モバイル端末の特性を活かした次世代の文字通訳を提案するものである.提案法をcaptiOnline4として実装し,ウェブブラウザのみでの文字通訳を実現した.ネットワークや情報機器の専門知識が不要となり,誰でもオンライン文字通訳を容易に利用できるようになった.音声認識を活用した文字通訳者間の連絡や,聞き溜めのサポートも可能にした.これらの成果によって,文字通訳者に求められる技能の敷居を下げることができ,先に挙げた課題解決の一助になったと考える.captiOnline4は,令和4年度末で320を超える団体に利用するまでに至った.
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