研究課題/領域番号 |
19K02997
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
吉川 厚 東京工業大学, 情報理工学院, 特別研究員 (50444120)
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研究分担者 |
折田 明子 関東学院大学, 人間共生学部, 教授 (20338239)
高橋 聡 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (80630897)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マンガ / インタビュー / 情報抽出 / キャラクタ / 情報開示 / 没入感 / セリフ配分 / キャラクター特性 / プロトコル分析 / プローブ / 実態調査法 / マンガケース教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の問いは、「調査対象者の実態を引き出すために、マンガケース教材という媒体を活用できないか」である。 社会調査においては、対面調査(インタビュー)や質問紙調査が主な手法として用いられてきた。これに付随して質問紙の統計的な信頼性や妥当性を担保する研究や、インタビューおよびアンケートを正確に行うためのガイドラインなどの試みがなされてきたが、回答者は相手の期待に合わせて応えてしまうこと、回答者は設問を読まず手抜き回答をし、その結果データが汚染されてしまうことなど、現状の調査方法では回答者の実態を明らかにするには限界がある。この解決手法を作る。
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研究成果の概要 |
調査対象者に、調査に関係する情報提供することで、調査対象者の実態を正確に把握する手法としてマンガ教材を作成した。この手法を開発するに当たって、どのようなマンガを作成すればよいのかというガイドライン作成のために、マンガのにおける内容提示の方法と、絵とセリフの作りに関して検討を行った。その結果、実験協力者が提示として好ましいという主観と情報取得に関しては必ずしも一致しなかった。また、絵とセリフではストーリーに関するセリフをある程度削除するほうが、情報理解には効果があった。また、スポーツ選手や中高生にも本手法を使った教材を適用し、従前の教材よりも実態をより引き出しているという評価が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、実態調査手法としてのマンガの使用に関しては可能性を見出すことはできた。特に、調査に要する教材の作成に関しては、ストーリーにしづらい題材の提示方法に関してと、また、絵とセリフの割合に対して、単に割合ではなくストーリー部分のセリフを減らす方が情報提供としての素材として有効なことを示したことは大きい。 また、スポーツ選手や中高生など幅広い人たちに十分な効果があったという印象をトレーナや教員から聞くこともでき、実用的な意義が見いだせた。
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