研究課題/領域番号 |
19K03012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
三輪 眞木子 放送大学, 教養学部, 特任教授 (90333541)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / 高齢者教育 / 健康寿命 / インストラクショナルデザイン / 形成的評価 / 高齢者 / ヘルスリテラシー教育 / デジタルデバイド / 教育モデル |
研究開始時の研究の概要 |
医療情報の多くがインターネット上で提供されている現在、年齢によるデジタルデバイド により、高齢患者は、健康を維持し、医療者との協議に参加して適切な治療方法を選択する上で重要なWeb上の最新医療情報を自力で獲得することが困難である。本研究はこの点に着目し、医療情報へのアクセスにおける年齢による違いを、(1) インターネット活用の有無とアクセスできる情報の量と質、(2) 病気治療における意思決定への関与の程度、について明らかにし、健康情報の検索と活用におけるデジタルデバイド低減方策の提案を目的とする。
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研究成果の概要 |
医療関係者のインタビュー調査と高齢者のアンケート調査を実施し、インターネットで健康医療情報の検索する回答者はそうでない回答者よりヘルスリテラシーレベルが有意に高いことを把握した。教材「健康に老いる秘訣:ヘルスリテラシーを高めて健康寿命をのばそう」を制作し、放送大学のライブWeb授業「ヘルスリテラシーと健康寿命」で形成的評価を実施した結果、教材が受講者のヘルスリテラシーレベルの向上に効果があることが示された。授業終了後に受講者に教材評価レポートを提出させたレポートの内容分析に基づき教材の改訂を行った。教材をインタビュー調査の協力者と、2020年度に実施したアンケート調査の回答者に送付した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Web上の健康医療情報にアクセスする高齢者はそうでない高齢者よりヘルスリテラシーレベルが有意に高いことを明らかにした。また、研究成果として制作した教材は、健康医療情報を探し、理解し、評価し、活用するプロセスをカバーしており、ヘルスリテラシーレベルの向上に有効であることを明らかにした。高齢化が急速に進む日本では、高齢者の健康寿命をのばすことが重要課題となっている。研究成果として製作した教材を用いて高齢者のヘルスリテラシー教育を展開することで、高齢者の健康寿命をのばすことが期待できる。教材制作で採用したインストラクショナルデザインの手法は、教材を効率的に制作し、評価し、改訂するために有効である。
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