研究課題/領域番号 |
19K03020
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
尾関 基行 武庫川女子大学, 社会情報学部, 准教授 (10402744)
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研究分担者 |
和泉 志穂 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (80441236)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | アウトプット学習 / マイクロブログ / モチベーション / 可視化 / 主体的な学び / アウトプット型学習 / Tweet-to-Learn / ソーシャルラーニング / パーソナルラーニングネットワーク / アクティブラーニング / 学習プロセス評価 / トークンエコノミー / ソーシャルメディア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ブロックチェーン技術を用いてアクティブラーニングの“評点”をトークン化して配布し、ソーシャルメディアで繋がった人々に評価者として参加してもらうという新しい評価方法を提案する。学習者は自らの学習経過や活動状況をソーシャルメディアへと発信し、評価者は各自に配布された評点トークンを学習者に送付することで彼らを評価する。そうして生じた学習と評価のトークンエコノミーが、アクティブラーニングの「多面的・多角的な評価」と「学習過程の可視化」を実現する自律的なシステムとして機能することを実践的に確かめる。
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研究成果の概要 |
学習者の主体的な学びとして行われる「マイクロブログを利用したアウトプット学習」のモチベーションの維持を目的として、その発信状況を学習グループ内で可視化するシステムを構築した。マイクロブログにはTwitter(X)を利用し、同じ学習グループの学習者の発信数の遷移やリアクション数を一覧表示するウェブページを生成することで、他の学習者と比較したり、自身の日々の発信状況を確認したりできる。本研究では3回の実践を通してシステムの構成や画面デザインを段階的に改善し、学習者へのアンケート評価の結果から学習者のあいだで発信状況を共有・比較することがアウトプット学習のモチベーションに繋がる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自らが学んだことを出力するアウトプット学習は効果的な学習手法の1つであり、SNSを用いたアウトプット学習はインフォーマルな学習ネットワークの形成に繋がることで生徒や学生の学びをより主体的で豊かなものにする。しかし、教育用途でSNSを利用する場合、関係者外のフォロワーからのリアクションが得られないため、アウトプットを持続させるための動機づけが別途必要になる。本研究の目的はそうした状況でも学習者らが互いの発信状況を共有・比較できるようにすることによって発信へのモチベーションを維持させることであり、提案システムを実際に用いた学習者らへのアンケート評価や実践の継続状況からその可能性を示すことができた。
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