研究課題/領域番号 |
19K03025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
刑部 育子 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (20306450)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メディアの活用 / 保育 / 記録 / ビデオ / 幼児 / 学び / 参加 / 共創 / デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は学びのプロセスの記録に、学びに関わる全ての人々が主人公として学びの可視化に参加することを可能にする、戸外における幼児のアクティブな学びを記録するビデオツールを開発することを目的とする。 具体的には①最新の国内外のビデオ研究やドキュメンテーションの活用に関わる研究の調査、②学びのプロセスに参加するすべての人々が学びにおける観察や記録、表現と評価に参加できる方法論の構築、③もっとも課題の多い戸外で移動をともなうときの観察や記録に必要なツールの課題に対する調査、④戸外における幼児のアクティブな学びを記録するビデオツールを開発し、⑤その成果を広く国内外に発信することとする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は戸外活動における幼児のアクティブな学びを記録するためのビデオツールを開発することであった。その成果として、新規ビデオツールCAVScene2を開発し、実用化した。従来、戸外活動の記録は、ビデオツールを持って移動しながらメモを取る必要があるため困難なものであった。そこで本研究では、ユーザーが映像上に音声を瞬時に文字化してリアルタイムにメモを残すことができる新しいビデオツールを開発した。また、「記録の展覧会」を企画・運営・開催し、開発したビデオツールの展示と実演を行った。この展示はその成果を学術研究とともに広く一般の方々に伝え、活用してもらうための有意義な機会となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、日本の幼児教育・保育において「ドキュメンテーション(保育実践の記録)」への関心が高まっていることから、多忙な幼児教育・保育現場において、保育記録をいかに手軽に残し、活用できるのかという問題解決として、本研究で開発されたビデオツールが戸外の移動を伴う中での記録行為においても映像上にリアルタイムに気づきを残せること、編集に時間をかけることなく重要な場面を即時に複数の人々共有できるツールとして実用化できたことは、学術的にみても社会的にみても大きな意義があったと考えられる。
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