研究課題/領域番号 |
19K03036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
栃内 文彦 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (50387354)
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研究分担者 |
夏目 賢一 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (70449429)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 技術者倫理 / デザイン思考 / 行動設計としての倫理 / グローバル化 / 工学教育 / CDIO |
研究開始時の研究の概要 |
科学者・技術者の社会的責任が増す今日、科学技術倫理教育には、科学者・技術者を志す学生と彼/彼女らを導く教員の双方が科学技術倫理を科学技術の営みの主要素と捉え、それに積極的・能動的に関わろうとする姿勢を養うことが求められる。 本研究では、そのような科学技術倫理教育プログラムの開発に向けた実証的研究を行う。具体的には、科学技術倫理に対する積極的・能動的な姿勢を促進する要件の明確化を行い、デザイン思考の手法を導入した科学技術倫理教材の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、社会の科学技術化とグローバル化の急速な進展に呼応して科学技術倫理教育の重要性も増すばかりであることを踏まえ、学習者(学生)や教員の科学技術倫理への積極的・能動的姿勢の涵養を可能とする、デザイン思考(DT)の手法を用いた科学技術倫理教育プログラムの開発に向けた実証的研究を行うことである。令和4年度の研究実績は以下の通りである: 1)昨年度までに得られた知見を踏まえ、研究代表者が担当する「科学技術者倫理」の教材を改訂し、DTの手法を導入した。具体的には、エンドユーザーをより具体的に認識し彼(女)らの安全を考慮した行動の設計を促すために、ステークホルダーの考察(倫理的意思決定のためのセブン・ステップ・ガイドのStep 3)においてエンドユーザーのペルソナを構築させるようにした。 2)令和4年度より本研究に加わった研究分担者により、工学教育のCDIOフレームワークの観点からDTフレームワークの検討が行われた。具体的には、CDIO Initiative内に設けられている倫理ワーキンググループのメンバー等と共に、教育プログラムの認証評価の評価基準文書における倫理教育の位置付けについて国際比較・検討を行い、その成果をEuropean Society for Engineering Educationの年次大会で発表した。 3)研究代表者や分担者が執筆している「科学技術者倫理」の教科書改訂に向けた検討を行い、DTに関する内容を盛り込むという方向性が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度が当初計画では最終年度であるが、今年度もCOVID-19パンデミックの影響で出張を抑制したことにより、予算を全額執行することはできなかった(未執行分の予算の使用については「今後の研究の推進方策」を参照)。 しかし、今年度の研究は、昨年度末に構想した研究推進方策に概ね即して進めることができた。よって、「概ね順調に進展している」と判断する。
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今後の研究の推進方策 |
上述の通り、予算の未使用額が約\1,050,000となった。そこで、研究期間を1年間延長して、予算残額を有効に活用することとする。具体的には: 1)英国レスター大学から研究者を招聘して「科学技術倫理セミナー」を開催し、本研究課題の実施により得られた知見を踏まえた、これからの科学技術倫理教育に求められることについての検討を行う。 2)本研究課題の成果発表を兼ねて、マレーシア技術協会主催のWorld Research and Innovation Convention on Engineering and Technology 2023年大会に参加し、発表する。 3)研究代表者らが関わっている放送大学科目『新しい時代の技術者倫理』の後継科目の作成に際し、本研究課題から得られた知見を踏まえた教材を提供する。
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