研究課題/領域番号 |
19K03050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
内山 哲治 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (10323784)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 科学教育 / 経験帰納的学習 / アクティブ・ラーニング / 教員支援 / 無意識 / 暗黙知 / 明晰知 / 素朴概念 |
研究開始時の研究の概要 |
主体的・対話的で深い学びの実施に対して,これまで指導要領の下で教科教育を行ってきた教員のほとんどは,その指導方法で苦労している。本研究では,「深い学び」を定義し,教員が学習者に対して取るべき関わり方を検討する。ここで,学習者個人に働き掛ける経験帰納的学習の手法を用い,各学習者に教員が関与し変容を促すモデルケースを作成する。また,関与の仕方として,われわれが物理チップス(物理の小ネタ)を収集・整理する。 最終的には,教員自身が教科を楽しみながらアクティブ・ラーニングを行い,学習者がそれに乗り,教科を楽しむ指導システムを構築する。これは,延いては,教員の指導力向上にも還元できるシステムとなり得る。
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研究成果の概要 |
学校教育現場での指針となる学習指導要領改訂に合わせ,われわれが提案してきた経験帰納的学習の適合性と活用を考え,学校教育現場での実践を中心に研究を進めた。実際は,コロナ禍の影響で多くの制限により実施回数は伸びなかったが,以下の成果を得た。 1)中学校においては,日常生活における生徒の疑問から教科内容に展開すると,教科内容に対する生徒の動機づけとなると同時に,日常をよく観察するという学習への基本姿勢も身に付けられること。 2)高等学校においては,各教員の意思に大きな開きがあるが,宮城県教育委員会と「授業,総合的な探究の時間及び課題研究につながる探究的な学びの実践講座」を企画し,2校で実践できたこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義および社会的意義として,大学研究において宮城県教育委員会の協力を得て進められたことが非常に大きいと思われる。教育系学会において,われわれが強く感じるのは,研究としての教育と学校教育現場での教育の乖離である。学会活動に参加する学校教員は専門性も含め意識が高いが,学校教育現場ではそのような教員ばかりではなり。むしろ前者は少ない。本研究において,教育委員会の協力を得て学校教育現場に入り,各教員の意識の違いに対して知見が得られ,これを基準として研究が進められたことは今後の展開において意義が高く,有益だと考えている。
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