研究課題/領域番号 |
19K03053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
藤井 規孝 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90313527)
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研究分担者 |
奥村 暢旦 新潟大学, 医歯学系, 講師 (90547605)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 歯科臨床 / 技術教育 / 非視覚化要素 / 歯科臨床教育 / 義歯調整 / 適合診査 / 歯科治療 / invisible tips / 体験学修 |
研究開始時の研究の概要 |
歯科医師の養成機関である歯科大学・歯学部に与えられた社会的使命は国民に信頼される歯科医師を養成することであり、いつの時代にも不変である。しかしながら、高度に発展した歯科医療技術を習得するために歯学生や研修歯科医に与えられた期間は必ずしも十分とはいえず、より効果的で効率的な歯科臨床技能教育法の開発が待望されている。また、歯科臨床技能には経験することによってしか獲得できないヒントが隠されており、教育上大きな問題となっている。そこで本研究はこれらの問題を解決するとともに歯科医師の早期完成や継続的な自己研鑽に係る基盤的なpersonal autonomy(自律学修)の構築を目的として実施する。
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研究成果の概要 |
歯科治療は様々な器具や材料を使用するため、歯科医師には職人的な側面があり、それぞれが自らの経験によって身につけている技術がある。しかしながら、様々なニーズの増大を抱える現代社会においては、以前のように歯科医師の完成を待つ余裕が失われつつある。本研究は、通常の方法では学習者に伝えることができない処置時の力の大きさなどを教材とすることにより、この問題を解決するための方法を模索した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難易度が高いと考えられる技術には手技そのものやそれに対する理解など様々な要因がある。この考え方は歯科治療にも当てはまるが、代表的な処置として義歯の調整があげられる。本研究では経験の浅い歯科医師や歯学生にとって何故義歯の調整が難しいと考えられているのか、に関する理由の本体を突き止める方法を見つける手がかりをつかむことができた。また、術者の身体的要件が処置に与える影響についても調査を行ったため、得られた教育的示唆には一定の価値があると考えられる。本研究で行った言語的/非言語的な分析方法は、道具を扱うことを主体とする他の技術職にも応用できる可能性を秘めているため、社会的意義も小さくないと思われる。
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