研究課題/領域番号 |
19K03055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90508459)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 発達障害 / アプリケーション / ICT活用 / 合理的配慮 / ICT / 特別支援教育 / データベース / ICF |
研究開始時の研究の概要 |
近年,タブレット端末の普及等により,発達障害児に対する合理的配慮の観点で,アプリケーション(以下,アプリとする)の活用が注目されている。しかし,事前検討が十分でない状態でアプリを導入するケースが問題視されており,有効活用ができないばかりか,結果として合理的配慮の不提供に至る可能性すらある。そこで,対象となる児童生徒の特性や支援目標等,あらかじめ事前検討しておくべき内容について,システムとの対話を通して教師に検討を促したうえで,アプリを推薦するシステム「アプリ@コンシェルジュ」の開発を目指しており,本研究ではシステムの実運用に向けたアプリ推薦に必要な知識の収集・整理を目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究では,特別支援教育に携わる教師を対象に,アプリ活用の事前検討を促すことを志向したシステム「アプリ@コンシェルジュ」の構築を目指している。本システムは事前検討すべき内容について,システムとの対話を通して教師に検討させる「検討フェーズ」と,事前検討の結果に基づき最適なアプリおよびアプリを用いた指導事例を推薦する「推薦フェーズ」により構成される。検討フェーズにおいては,教師とシステム間の対話を実現するための体系化された知識「Pre-AIM」を,ICTの事前検討場面を収集・分析することにより構築することを第一の目的とす る。次に,推薦フェーズにおいては,アプリと指導事例に対してメタデータをPre-AIMに基づき適切に付与することで実現可能と考えた。そこで,アプリと指導事例に対してメタデータを付与したうえで,プロトタイプシステムを用いた実運用を通して精錬することを第二の目的とする 。 2022年度は2019年度ー2021年度に構築したPre-AIMを精錬した上で,Pre-AIMを用いてアプリを推薦する仕組みを構築し,アプリ@コンシェルジュの一般公開に向けた検討を進めてきた。しかし,年度途中でchatGPTやGoogle BirdといったAIサービスが登場し,爆発的に普及した背景から,研究の方向性を修正し,AIサービスに質問するための支援をPre-AIMを用いて実施することとした。そのため,2022年度は質問を生成するインタフェースについて検討し,2023年度に実装を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は2019年度ー2021年度に構築したPre-AIMを精錬した上で,Pre-AIMを用いてアプリを推薦する仕組みを構築し,アプリ@コンシェルジュの一般公開に向けた検討を進めてきた。しかし,年度途中でchatGPTやGoogle BirdといったAIサービスが登場し,爆発的に普及した背景から,研究の方向性を修正し,事例検索に特化した仕組みをPre-AIMを用いて実施することとなった。従来の予定から急遽変更することを余儀なくされたことから,「やや遅れている」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後はchatGPTやGoogle Birdの特徴および差分を分析し,対話を通した事例検索を支援できる様にシステム構築を引き続き実施していく予定である。研究を遂行していく上での課題として,当初予定していた単なるアプリ推薦からの変更を余儀なくされたため,Pre-AImの修正が必要となる。そのため,専門家から意見を収集し,質問生成を前提にPre-AIMを修正する予定である。
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