研究課題/領域番号 |
19K03064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
横山 明子 帝京大学, 理工学部, 教授 (70230654)
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研究分担者 |
荒井 正之 帝京大学, 理工学部, 教授 (70212602)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 理工系大学生 / 適職発見の支援 / 職業選択と決定 / Webシステムの開発 / 職業選択と決定 Webシステムの開発 / 理系大学生 / 適職発見 / Webシステム / ガイダンス機能 / シミュレーション機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、理工系の大学生の職業選択を支援するために、先行研究(JSPS科研費JP 26350333)において開発した「適職発見のためのWebシステム」に新たにガイダンス機能を追加し、学生が自発的に効率よく最適な職業を選択できることを検証する。そのために、次の2つの課題に取り組む。 (1) 既に開発したWebシステムを支援に用いて、学生が独力で職業選択を行う上で、どのようなガイダンス機能が必要か、及びユーザインタフェースなどの操作性も含めた要件定義を明らかにする。 (2) 上記ガイダンス機能を実装した新Webシステムが、キャリアカウンセラーを代替し、就職支援を効率的に最適化できるようにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、理工系の大学生が困難を抱える卒業後の職業選択を支援するために、先行研究(JSPS科研費JP 26350333(研究期間2014年度~2017年度))において開発した「適職発見のためのWebシステム」に、新たにガイダンス機能を追加し、最適な職業を選択できるかどうかについてその有効性を検証することを目的としている。そのために、過去3年間の研究の実績をもとにして、研究課題に取り組んだ。 これまで、本システムに必要なガイダンス機能の要件定義についての理論研究、及び学生の職業選択についての実態調査を行った。この実態研究については、コロナ禍という状況があり有効なサンプル数が得られなかったことから、次年度に再度調査を行い、結果の解析を行った。さらに、この解析結果をもとにして、新たな「職業興味に関する適性テスト」を開発した。昨年度は、この新たな「職業適性テスト」を、これまでに構築されているシステムに実装し、ガイダンス機能としてどのようなデザインや機能を備えるかについてシステムの基本的な仕様を具体的に策定した。 本年度は、これらの研究成果に基づき、本システムに実装する「職業データベース」の項目の再検討を行った。また、本システムに追加で実装するシステム内容の再検討を行った。さらに、システムの要件が学生にとって有効かどうかについて検討した。以上の研究成果はほぼ計画通りであったが、このシステムを用いた実証実験を十分に行うことができなかったことから、本年度が研究の最終年度であったが、研究の延長を申請した。 論文発表については、昨年度の研究成果と理論的な研究を含めて「職業適性検査の意義と効用」を発表した。さらに、近年、学生の職業選択と特に関連が深い「インターンシップ」に関する実態調査を共同研究で行い、この研究成果についても発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
既に開発したWebシステムについて、どのようなガイダンス機能が必要か明らかにするため理論研究と調査研究はある程度計画通りに進んでいる。しかしながら、前年度からの研究の遂行の遅れがあり、それがそのまま本年度の研究にも影響した。研究実績の概要にも記載したが、学生を用いた実証実験について、十分に行うことができなかったことが主たる理由である。 さらに、リベラルアーツセンターの主任を務めていることから、公務のうち、特に本年度に新たに導入された、人事システムに関する職務(期初面談と期末面談、及びそのための報告書作成など)があり、研究時間を十分に確保することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、本年度の研究成果をもとにして、研究計画が遅れている学生を用いた実証実験を行う。その研究結果をもとにして本システムの有効性を検討し、システムの仕様を最終的に決定する。このシステムの有効性に関しては、本システムのユーザインタフェースなどの操作性などについても検討し、システムをより使いやすいように改良を加える予定である。 さらに、実際に学生がこのシステムを使えるようにするために、このシステム仕様のマニュアルなども整備する。 さらに、これらの研究結果については、論文として発表する予定である。
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