研究課題/領域番号 |
19K03066
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
渡辺 雄貴 東京理科大学, 教育支援機構, 教授 (50570090)
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研究分担者 |
御園 真史 島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (60467040)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 教育工学 / 自己調整学習 / ナッジ / 数学教育 / インストラクショナルデザイン / ICT活用教育 / アクティブラーニング / アクティブラー二ング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,中等教育における数学科授業中の学習者個々に対した自己調整学習能力または自己調整学習スキルの育成を目的としたシステムを開発,評価することである.具体的には,高等学校の生徒である学習者が数学の授業内に,どのような自己調整学習能力・スキルを用いているか,望まれる自己調整学習能力,スキルを調査・蓄積するとともに,その学習状況を自己調整学習の観点から可視化し,授業内に学習者の自己調整学習の支援を行うシステムを開発し,実際の高校の授業場面で評価するもである.
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研究成果の概要 |
本研究では,授業中に各学習者がタブレットに配布された資料を閲覧しながらノートテイキングを行う中で,学習者同士で能動的な学習を促すシステムの開発・評価を行った.本システムではナッジ理論を援用し,他者の学習状況を可視化することで,学習の促しの実現を図った.システム評価実践の結果,学習の可視化は,学習者の共同体意識を向上させ,ノートテイキングや内容理解を促進することが示された.さらに,授業者は,学習者の不明箇所の可視化をもとに,指導方略を変更できることが明らかとなった.以上より,本システムの可視化は,アクティブラーニングを促進し,自己調整サイクルの特に遂行段階を支援しうることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのナッジ理論の教育利用は,教育方針に留まっており,本研究におけるナッジがアクティブラーニングや自己調整学習支援といった教授学習支援に有効である可能性が示されたことは,学術的に大きな意義があると考える.また,Learning Analytics研究は授業者の負担軽減に関する研究が多く,学習者自身が学習を調整する能力を習得するために活用した本研究は,教育のデジタル・トランスフォーメーションや教育ビッグデータ利活用など,EdTechに関する研究の発展の一助となりえる.
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