研究課題/領域番号 |
19K03072
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 熊本保健科学大学 |
研究代表者 |
吉村 友希 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (80814384)
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研究分担者 |
與座 嘉康 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (90461631)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 自己効力感 / 臨床実習 / 精神障害領域作業療法 / 尺度 / 作業療法学生 / 尺度開発 / 精神障害領域 |
研究開始時の研究の概要 |
作業療法学生にとって臨床実習は、作業療法士としての素養を身につける重要な場である。しかし、精神障害領域の臨床実習では、障害者との接触経験の乏しさから学生の問題が露呈することが多い。 本研究では、実習を遂行可能にする要因の一つとして自己効力感に着目し、作業療法学生を対象とした精神障害領域の臨床実習に対する自己効力感尺度の開発を目的とする。方法は、①作業療法学生と作業療法士に対して実習に関する聞き取り調査の実施、尺度項目の作成、②作業療法学生を対象とした予備調査、③尺度の妥当性と信頼性の検討である。 尺度の開発により、学生の自己効力感に合わせた教育の介入や教育の効果判定が可能になると考えられる。
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研究成果の概要 |
精神障害領域の実習で学生は,領域固有の対象者対応の困難さを感じていることが明らかとなっている.本研究では,実習での困難を対処可能とする要因として自己効力感に着目し,作業療法学生の精神障害領域臨床実習における自己効力感を高める教育介入の効果判定のための尺度作成を目的とした.研究1では,精神障害領域臨床実習を履修済みの学生に面接を行い,得られた情報から尺度項目を作成した.研究2では,尺度の信頼性,妥当性の検証を行い,「実習に対する自律的動機づけ」因子,「実習場面での自己コントロール行動」因子の2因子構造および信頼性,妥当性が確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作業療法の臨床実習という文脈における作業療法学生を対象とした SSE 尺度は,筆者が調べた限り存在していない.そのため,作業療法士養成教育においても実習の自己効力感を高める教育的介入はなされているものの,自己効力感測定のための尺度として,看護学生を対象とした実習自己効力感尺度や一般化した自己効力感尺度が用いられている現状があった.そのような背景を踏まえて,作業療法学生を対象とした実習に対する自己効力感の教育効果を判定するための精神障害領域臨床実習自己効力感尺度の開発したことが,本研究における学術的意義および社会的意義といえる.
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