研究課題/領域番号 |
19K03074
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
星野 朱美 富山高等専門学校, その他部局等, 嘱託教授 (90300566)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中国語 / 前鼻音 / 後鼻音 / 発音教育 / 発音判別 / 有声期間中のパワー / フォルマントの特徴 / 舌尖音 / 自動判別 / 有声期間中のパターン / 有声期間中のパワーの特徴 / フォルマントの測定 / パワー / フォルマント / 発音 / 中国語の多重母音 / VOTの長さ / VOT中のパワー / 自動認識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はIT技術を用いて,中国語の多重母音の発音教育システムの開発を目的として,まず,中国語の「有気音」と「無気音」の多重母音の発話の音節を解析し,それらの発話の VOTの長さと相対平均パワーを測定することにより有気音と無気音のVOT,パワーなどから特徴を引き出す。様々な中国語の発音に対する多様なモデルを開発し,IT技術を用いた中国語多重母音の発音教育システムの開発を目指す。
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研究成果の概要 |
日本人学生が中国語を学習する時「前鼻音」と「後鼻音」は調音の区別が最も難しい。そこで学生の自習のため,コンピューターを用いて,自分で発音のチェックができるように自動判別システム(CAI)を開発した。中国語話者の「唇音」、「舌尖音」の「前鼻音」と「後鼻音」発話の有声期間中のパワーとフォルマントF1~F3を抽出することにより「前鼻音」と「後鼻音」の自動判別システムを開発し、そのシステムを用いて発話を自動判別した。その正確率は「唇音」の「前鼻音」と「後鼻音」で,それぞれ76%と86%で,「舌尖音」の「前鼻音」と「後鼻音」の正確率は,それぞれ82%と81%以上の良い値を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いままでの研究者は色々な手法で中国語の音声認識や音声合成を研究しているが,発話の有声期間中のパワーやフォルマントにも着目した新たな評価基準を用いた独創的な中国語発音教育システムの開発は,まだなされていない。更にこれまで,中国語の発音解析の研究はなされているが,発音の教育訓練用のシステムを意識した研究は公表されていないし,市販されている教材もない。このシステムを用いて「前鼻音」と「後鼻音」発音が正確かどうか,チェックできるので,中国語の発音の学習の助けになる。
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