研究課題/領域番号 |
19K03088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
鬼塚 千絵 (農蘇千絵) 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (60336956)
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研究分担者 |
杉本 明子 明星大学, 教育学部, 教授 (30311145)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 学修教材 / 熟達化 / 初学者 / 指導者 / 歯科治療 / 研修歯科医 / 研修 / 働き方改革 / 歯科医師 |
研究開始時の研究の概要 |
研修歯科医(研修医)は指導歯科医(指導医)のもと研修しているが、治療技術の獲得や向上のためには、知識(Knowledge:Knows)修得だけではなく、実践(Action:Does)が必須である。指導医も研修医も一日の患者診療の終了後の時間外に研修を実施することが多く「働き方改革」の長時間労働の是正を阻む要因の一つとなっている。経験豊富な歯科医師(熟達者)の治療技術については、暗黙知や経験知の部分が多いので、それを次世代の研修医に詳細に説明し継承していくのは難しい。そこで歯科治療に関する暗黙知・経験知を明らかにし、研修医が空き時間に効率的に学ぶことができる学修教材の開発をめざしていく。
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研究成果の概要 |
本研究課題は、臨床経験の経験豊富な歯科医師の暗黙知・経験知を明らかにし、初学者が空き時間に効率的に学ぶことができる学修教材を開発することで、指導歯科医および研修歯科医の両者にとって効率的な時間の使い方、働き方改革を目指すことを目的に取り組んだ。 学習管理システムであるMoodle(オープンソース の eラーニング プラットフォーム)に、各専門分野の指導歯科医が作成したコンテンツ(概要・手順および動画)をアップし、研修歯科医が空いた時間に視聴できる環境を整えた。研修歯科医のコンテンツへのアクセス状況を調査と上級医へのインタビューを実施し、今後の改良点を抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の社会のニーズの変化により、歯科医学の高度化とともに患者を総合的に診る姿勢が必要になり、研修歯科医が研修期間に学ぶべき内容が複雑化し、膨大になっている。しかしながら指導歯科医も業務量が増大しているので、研修歯科医に教育をする時間が充分とれず、診療が終わってから教育時間を確保しなければならない。そのためワークライフバランスの持続的な安定へのジレンマが生じていた。経験豊富な歯科医師の暗黙知や経験知を基に診療に役立つコンテンツを作成したことで、研修歯科医が隙間時間に視聴できるという環境を構築することができた。学修者および教育者、両者ともへの働き方改革を目指したという意味で意義がある。
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