研究課題/領域番号 |
19K03105
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
種村 剛 北海道大学, 高等教育推進機構, 特任准教授 (20759740)
|
研究分担者 |
三上 直之 北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (00422014)
古澤 輝由 立教大学, 理学部, 特任准教授 (50814919)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
|
キーワード | 科学技術コミュニケーション / 演劇 / 教育 / 市民対話 / 市民参加 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の目的は二つある。一つは、「共創」を促進することに資する『「演劇」を使った新しい科学技術コミュニケーション手法』を開発することである。もう一つは、科学技術コミュニケーターを養成する教育課程において『「演劇」を用いた科学技術コミュニケーションの開発』を課題解決型学習として実施した場合の教育的効果を、インタビュー調査や会話分析などを用いて確かめることである。
|
研究成果の概要 |
研究期間を通じて合計5回、演劇を用いた科学技術コミュニケーション(SC)実践を行った。内容は、ICTとビッグデータを用いた健康管理機器、認知症予防のためのブレイン・マシン・インターフェース、接触確認アプリ(COCOA)の社会実装、ヒト受精卵へのゲノム編集、ジーンドライブによる害虫の根絶である。各実践において、演劇制作・実施対象者への参与観察、聞き取り調査、およびワークショップ参加者に対するアンケート調査を行った。これらよりSCに演劇を用いることで、それぞれのステークホルダーの価値観や社会的立場などの「コンテクスト(文脈)」の違いを含んだ情報提供および市民対話が可能になることが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて、観客と制作者の両者において、演劇の制作ならびに鑑賞は、科学技術の社会実装に関する倫理的・社会的課題について、多様な意見に基づく対話を促し「エンパシー」や「価値自由」の態度を涵養することを示した。これらは多様な立場を包摂できる社会づくりに欠かせないスキルや態度である。 演劇を課題としたPBLや演劇の上演とセットにした対話の場づくりは、高等教育だけではなく中等教育における探究課題への応用や、STEAM教材へ展開可能である。研究成果を科学技術コミュニケーションだけではなく、中等教育および高等教育における、主権者教育やシティズンシップ教育のプログラムに応用することができる。
|