研究課題/領域番号 |
19K03118
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 奈良教育大学 (2022-2023) 兵庫教育大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
藤崎 亜由子 奈良教育大学, 学校教育講座, 准教授 (50411690)
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研究分担者 |
渡部 美佳 和泉短期大学, その他部局等, 助教 (50597143)
山下 久美 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (80410158)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 保育内容「環境」 / 昆虫 / 保育 / 環境教育 / 虫遊び / 嫌悪感 / 保育者養成 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、幼児期における自然教育の意義を「多様な生きものとの共存・共生」という視点から探求するとともに、「園庭の自然との出会いを創出する保育」の実現にむけた保育実践プログラムと教材の開発を目的としている。特に、子どもが自然と出会うためのインタフェースとしての「保育者」に注目するとともに、自然と出会うための入り口かつ妨げともなる「虫」の存在に注目した。保育者の「虫嫌い」が時として子どもたちの自然とのふれあいを妨げる要因ともなっている。本研究は、保育者の虫嫌いを緩和し、虫を入り口として自然や生命の豊かさや多様性への関心と関わりを醸成する保育実践プログラムの開発を目指したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、「多様な生きものとの共存・共生」という視点から幼児期の自然教育の意義を探求した。特に、子どもが自然と出会うためのインタフェースとしての「保育者」に注目した。また、自然と出会うための入り口かつ妨げともなる「虫」に注目した。幼児を対象として虫への好き嫌いを尋ねた調査、保育者や学生を対象とした質問紙調査の結果を踏まえて、虫嫌いを緩和する保育実践プログラムの開発を行った。特に、虫好きな子どもとのかかわりが、保育者の虫への苦手意識を緩和させ、共存意識を高めることに注目したプログラムを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①虫への苦手意識が就学前に生じること、特に女児で虫への苦手意識が増加することをデータで示し、虫嫌いが女児に多いことについての仮説を提示した。②保育者の虫への苦手意識の実態について調査を行うとともに、虫への苦手意識が緩和されるプロセスについて検証した。調査を踏まえて、虫への苦手意識を緩和させることに注目した保育実践プログラムを提示した。さらに、実際にプログラムを実施してその効果を検証した。開発した保育実践プログラムは、保育者養成校での授業や、保育者を対象とした研修などにも応用できるだろう。
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