研究課題/領域番号 |
19K03121
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
本田 裕子 大正大学, 社会共生学部, 教授 (00583816)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 野生復帰 / コウノトリ / ツシマヤマネコ / 兵庫県豊岡市 / ふるさと教育 / ESD(持続可能な開発 のための教育) / 島根県雲南市 / 長崎県対馬市 / 環境教育 / 新型コロナウイルス(COVID-19) / 地域のシンボル / 環境のシンボル / 住民意識 / 茨城県神栖市 / webアンケート調査 / 郵送アンケート調査 / ネコの適正飼養 / 野生復帰事業 / コウノトリ学習 / はく製 / ESD / 希少種 |
研究開始時の研究の概要 |
野生復帰事業を計画・実施もしくはその影響が波及している自治体が「希少種との共生」を企図し、展開している意識啓発活動について、ESD(持続可能な開発のための教育)の視点から課題を析出する。コウノトリの野生復帰の取り組みが行われている兵庫県豊岡市をはじめとする、現在いくつかの自治体で実施されている野生復帰の「希少種との共生」を企図した意識啓発活動の実態を把握するとともに、実施に至った経緯についての状況整理を行う。併せて、地域住民の意識の把握も行い、その効果を検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究はコウノトリやツシマヤマネコを対象に、住民意識の把握や学校教育の現状を調査した。コウノトリでは主に兵庫県豊岡市のふるさと教育に着目し、ESDの枠組みで分析し、コウノトリに関する意識は学習数年後の変化にまで至っていないこと、学習姿勢や豊岡市への意識は学習後変化が見られないことがわかった。ツシマヤマネコでは、イエネコの適正飼養を目的とした事業に着目し、ツシマヤマネコと結びつける問題意識が醸成されていないことがわかった。 野生復帰の推進と地域の環境課題の改善とを関連づける動きが見られないことが背景にある。野生復帰の推進が地域の環境課題の改善に関係することが理解できる啓発活動にする必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
兵庫県豊岡市では、住民アンケート調査、市内のすべての小学校5年生、担当教員への学習前後のアンケート調査、小学校5年生でふるさと教育を学習した経験のある中学校3年生を対象にしたアンケート調査を実施した。本研究で把握した課題、コウノトリについての意識が学習数年後には変化が見られなくなることや学習後に学習姿勢や豊岡市への意識に変化が見られないことは市職員や学校教員に報告しており、改善の取り組みが期待される。また、長崎県対馬市で実施した住民アンケート調査では、イエネコの適正飼養の条例についての認知度が上がらない結果から、市職員が全戸対象に意識啓発に関するチラシを配布して改善を図ることにつながった。
|